• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

組織工学を用いた接着性レジン上に歯周組織再生を伴う垂直破折歯根接着治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592108
研究機関北海道大学

研究代表者

田中 佐織  北海道大学, 大学病院, 助教 (90344522)

研究分担者 菅谷 勉  北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (10211301)
宮治 裕史  北海道大学, 大学病院, 講師 (50372256)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードセメント質再生 / 象牙質含有レジン / BMP-2 / 培養細胞シート / 接着性レジン
研究概要

これまで象牙質含有レジン上にはわずかにセメント質形成が観察され、レジン上に歯周組織再生の可能性があることを見出した。この可能性は、骨誘導を強力に促進するBMP-2と多量の歯根膜細胞が存在すれば、さらに高めることができる。本研究は、象牙質を含有するレジンにBMP-2と培養細胞シートを応用し、レジン上に歯周組織再生の実現を目的として行われた。生体親和性が良好である接着性レジンセメントに象牙質粉末を混合した象牙質含有レジン上へセメント質再生を促進させる方法を採用し、骨様硬組織誘導能をもつBMP-2を塗布し、大量の細胞を供給することにより再生を促進させることを期待して行った。
24年度は、Jcl:Wistar系ラット(3週齢)の大腿骨骨髄を採取し10%FBS,10%抗生物質添加のMEMにて培養を行い細胞シートベースを作製した。その後1日,3日,5日目にベースに追加播種することで多層シートの作製を行った。追加播種を開始してからは、培地をascorbic acid(50μg/ml),10mM β-glycerophosphate 100nM dexamethasonを添加したosteogenic mediumに変更した。培養7日後にスクレーパーにて細胞シートをディッシュより剥離した。象牙質含有レジンを作製し、表面にBMP-2を塗布し細胞シートで被覆しヌードマウス(BALB/cAJcl-nu/nuJcl8週令オス)頭蓋骨面に移植した。5週間後に屠殺し、組織標本を作製・HE染色しレジン及び周囲組織を観察した。レジン周囲に線維の被包が観察された。さらに象牙質および β-TCP含有レジンを作製し表面にBMP-2を塗布し細胞シートで被覆し、ヌードマウスの皮下に移植した。4週間後に屠殺し組織標本を作製・HE染色し、レジン及び周囲組織を観察した。β-TCP含有レジン上には骨様組織が観察された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Bone augmentation in rat by highly porous β-TCP scaffolds with different open-cell sizes in combination with fibroblast growth factor-22013

    • 著者名/発表者名
      H Miyaji
    • 雑誌名

      J Oral Tissue Engineering

      巻: 10(3) ページ: 172-181

    • 査読あり
  • [学会発表] コンポジットレジンへのカーボンナノチューブコーティング技術の応用2012

    • 著者名/発表者名
      田中佐織
    • 学会等名
      日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会(第137回)
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 年月日
      20121122-20121123
  • [学会発表] ナノβ-TCP/コラーゲンスキャフォールドの作製と骨再生療法への応用.2012

    • 著者名/発表者名
      井原朝子
    • 学会等名
      日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会(第137回)
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 年月日
      20121122-20121122
  • [学会発表] The bone-forming effect of nano-β-TCP/collagen scaffold.2012

    • 著者名/発表者名
      A KATO
    • 学会等名
      98th annual meeting of AAP in collaboration with JSP
    • 発表場所
      Los Angeles Convention Center (USA)
    • 年月日
      20120929-20121002
  • [備考] 研究紹介

    • URL

      http://www.den.hokudai.ac.jp/hozon2/perio.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi