研究課題
現在、口腔内撮影用の大きな照明装置が付属している1眼レフ型のカメラが数多く市販され、臨床で応用されている。しかし1眼レフ型のカメラで口腔内を撮影する場合、患者から同意を得るために、患者に撮影した写真をデジタルカメラ付属のモニター画面で確認してもらうことは可能であるが、表示される画面が小さいため、確認することが困難となっている。一方、現在、多くの患者説明用口腔内CCDカメラが開発、販売されており、テレビ画面につなぐことにより患者にわかりやすく口腔内の状況を説明することができ、撮影した写真の確認が容易である。しかし、撮影した口腔内写真の画像データの高品質での記録は困難で、その画像データは画素数が小さく、臨床論文やCBT、国家試験問題の添付画像データとして使用することはできない。今回、Panasonic dental社の協力を得て、臨床で広く応用されている口腔内CCDカメラの撮影画素数を向上させるとともに、その画像データを高品質で記録できる記録装置を開発し、研究分担者である長崎大学歯学部 久保至誠 准教授と臨床で使用し、臨床応用可能であるか検討した。臨床で広く応用されている口腔内カメラはCCDによる補色処理システムを使用しているが、カメラの色再現性の向上のためにCCDをより精度の高いCMOSによる原色処理システムを採用した。またその際、画像データが大容量になること、またこれまでは高画質で画像データを記録するために高性能のビデオキャプチャーを介しPCに保存する記録装置が必要であったが、電源駆動方式も含めてUSBによる接続のみで使用できるように改良し、大阪歯科大学附属病院と長崎大学歯学部附属病院に1台ずつ設置し、研究分担者である長崎大学久保至誠准教授と臨床において口腔内写真撮影を行い、高品質の画像の撮影と記録が可能であるか検討した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Osaka Dental University
巻: 46 ページ: 165-182
日本歯科保存学雑誌
巻: 55 ページ: 1-9