研究課題/領域番号 |
22592153
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
重本 修伺 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20294704)
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研究分担者 |
大倉 一夫 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70304540)
薩摩 登誉子 徳島大学, 病院, 助教 (80335801)
石川 輝明 徳島大学, 病院, 医員 (00432758)
山本 修史 徳島大学, 病院, 医員 (60548634)
野口 直人 徳島大学, 病院, 医員 (80564286)
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キーワード | 睡眠中の下顎の動態 / 睡眠時ブラキシズム / 睡眠時下顎安静位 |
研究概要 |
睡眠時ブラキシズムは、その運動様式によりクレンチング、グラインディング、タッピングの3種類に分類されるが、従来の睡眠時ブラキシズムに関する研究では、筋活動を対象としたものが多く顎運動を解析対象とした報告は少ない。本研究では、睡眠中の6自由度顎運動と脳波、心電図、眼球運動、呼吸、筋電図などの生体信号の同時測定を行い終夜欠落のない睡眠中の下顎の動態に関する基礎的なデータを提供することを目指した。まず測定解析用ノートPC,終夜観察用PCモニター,データ保存用ハードディスク等を新規購入し環境整備を行った.2週間に1名のペースでの睡眠測定を予定していたが,測定用センサが破損新製,システムの性能向上に多くの時間を費やしたため新たな測定は2名にとどまった.このため今年度はこれまでに測定記録した15名の睡眠時顎運動データを用いて解析法の検討開発に重点をおいた.データの取り扱いを簡便にするため終夜の生体信号と顎運動のデータ処理方法および処理後データの保存形式について検討し睡眠判定の基準となるepoc(20秒)を基準に生体信号と顎運動を処理保存する形式とした.これによりこ筋活動から判定したブラキシズム時の顎運動を容易に観察および解析することが可能となった。睡眠時ブラキシズム中の最大咬筋筋活動時の顎位について検討しBruxer群では偏心位における強い咬合力負荷が発現されやすいことを明らかにした。また睡眠中の下顎安静状態での顎位(睡眠時下顎安静位)について検討し、切歯点における垂直的下顎位が2.5mm以上のepocが84.2%であった。その他、顎口腔機能の可視化に向けた取り組みも行った。研究成果は雑誌論文および学会発表で報告した。
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