研究課題/領域番号 |
22592159
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
波多野 圭紀 九州歯科大学, 歯学部, その他 (10326465)
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研究分担者 |
中本 哲自 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30514989)
細川 隆司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
正木 千尋 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)
小城 辰郎 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80153542)
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研究期間 (年度) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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キーワード | インプラント / 超音波 / 軟組織 / 創傷治癒 |
研究概要 |
インプラント治療はその予知性の高さから欠損補綴治療のひとつのオプションとして広く用いられているものの,インプラント埋入部位の顎骨や軟組織が吸収されていることが多く,移植術が行われるものの,術後の感染を防ぐため,より速やかな創傷治癒が望まれている.軟組織の創傷治癒促進に対し,各種成長因子製剤や遺伝子治療の有効性が報告されているものの,安全性に不安が残っているのが現状である.そこで安全性の高い物理療法である低出力超音波パルス(LIPUS)治療に注目し,歯肉上皮細胞に対するLIPUSの影響を遺伝子レベルでも検討し,低出力超音波が粘膜の創傷治癒の促進効果を示すメカニズムの一端を明らかにすることを目的とした. 本年度は九州歯科大学倫理委員会の承認のもと、左右両側臼歯部欠損症例におけるインプラント治療に低出力超音波パルス(LIPUS)の臨床応用を行った。プローブに間隙ゲルとしてオーラルバランスを使用した。インプラント埋入翌日に照射を開始し、1週間毎日15分ずつ照射を行った。口腔内写真を用いて経過良好と判断した歯科医師数を比較したところ、照射前は25名中22名の歯科医師が非照射側の方が治癒が良好と判断したのに対し、LIPUS照射終了後の埋入8日目においては25名中24名の歯科医師が照射側の方が治癒が良好と判断した。周波数x3MHzの条件下にて照射を行うことにより、超音波が組織深部にも到達し、軟組織の治癒だけでなく、インプラント周囲の骨形成も促進された可能性が示唆された。しかしながら、臨床で使用する上ではゲルからプローブが離れてしまうと超音波の効果が得られないため、本省例のように固定用ステントを使用することがプローブの固定を確実にするうえで有効である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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