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2010 年度 実績報告書

咬合感覚異常の発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22592161
研究機関昭和大学

研究代表者

菅沼 岳史  昭和大学, 歯学部, 講師 (10196694)

研究分担者 馬場 一美  昭和大学, 歯学部, 教授 (80251536)
木野 孔司  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (80143585)
船登 雅彦  昭和大学, 歯学部, 講師 (10146897)
小野 康寛  昭和大学, 歯学部, 助教 (70514876)
キーワード咬合感覚異常 / 睡眠時ブラキシズム / 日中歯牙接触癖 / 歯根膜判別閾
研究概要

咬合感覚異常の発症メカニズムを解明するために,"咬合接触頻度の増大が咬合感覚を鋭敏化させる"という仮説を立て,本仮説を検証するために,咬合接触頻度を増大させる睡眠時と覚醒時のパラファンクションである睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism ; SB)ならびに日中歯牙接触習癖(Tooth Contacting Habit ; TCH)の有無と咬合感覚との関連性を明らかにする.
臨床的に咬合異常が認められないにも関わらず咬合感覚の異常を執拗に訴える患者,咬合感覚異常患者への対応は臨床的に難しい,これの発症に社会心理学的要素が関わっている場合が多いが,一方では咬合感覚が鋭敏化していることも多い.咬合感覚の鋭敏化と機能時以外の歯の接触頻度(パラファンクション)との間には有意な関連性のある可能性があり,我々の研究によりSBと咬合感覚との間に有意な関連性が示されている.しかし,上記の仮説を実証しパラファンクションを評価するためには,睡眠時のみならず日中の歯牙接触すなわちTCHについてもその影響を検討する必要がある.
また,覚醒時の習癖であるために理論的には是正可能であるTCHに対して,現状では定型的な治療法のないSBとでは自ずから対処が異なるため,両者の関連性を明らかにすることにより,より包括的なパラファンクションへの対応が可能となり,歯科臨床において重要な情報が得られると考えられる.
現在,健常被験者に対し,問診(質問票),臨床的診断,携帯型EMG記録システムおよびTCH測定システムによりSBとTCHの有無により1(SB+,TCH+),2(SB+,TCH-),3(SB-,TCH+),4(SB-,TCH-)の合計4グループに分類し,各グループの咬合感覚(歯根膜の判別閾)の測定を行って,データ蓄積中である.

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公開日: 2012-07-19  

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