研究課題/領域番号 |
22592163
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大沢 聖子 日本大学, 歯学部, 助手 (00152108)
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研究分担者 |
伊藤 孝訓 日本大学, 歯学部, 教授 (50176343)
橋本 宣慶 青山学院大学, 理工学部, 助教 (00433699)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 暗黙知 / 熟達化 / 印象採得 / メタ認知的言語化 / テキスト・マイニング |
研究概要 |
歯科医師の暗黙知の構造と獲得過程を解明することを目的とし、下顎概形印象採得を例として、認知的側面と技術的側面から分析することを試みた。 (1)認知的側面:被験者は本学補綴系講座の歯科医師のうち、臨床経験10年以上(Expert群)、10年未満(Novice群)、本学5年次歯科学生(Beginner群)として、各18名を対象とした(日本大学松戸歯学部倫理委員会承認番号:EC 11-016)。下顎印象採得時のトレーの入れ方、加圧の仕方について質問紙に記載させ、得られたデータをテキスト・マイニングした。その結果、印象材排出に関する記述がNovice群およびExpert群で多く認められたが、Beginner群では、ほとんど認められなかった。さらに動作の並列処理(~しながら、同時に~、~しつつ)などを含む文に関しては、トレーの加圧に並列して、舌運動、頬粘膜圧排、トレー位置確認および印象材排出などが自動化されており、これらの自動化された知識が言語化され、抽出されたと考えられた。 (2)技術的側面:印象採得時の技能の定量評価を行うため、トレーの押付荷重と動作の測定装置を開発した。システムはカメラ付き顎模型、カセンサ付きトレー、歪アンプ、A/D変換器とPCで構成される。術者はトレーに印象剤を充填させ、顎模型の歯牙に押し付ける。この時の押付荷重とその荷重中心は、トレーの内蔵された3つのカセンサの出力から求める。また、トレーの位置の動作は、トレーに固定したマーカを顎模型に固定した2台のカメラで撮影し、その画像を元に計算する。顎模型には上記とは別の2台のカメラが固定され、2方向から動画として保存することで術者の手の動きなどの様子を確認することもできる。押付加重、トレーの動作測定の精度を評価した結果、十分であることが確認できた。今後はこの装置で定量評価手法を検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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