研究概要 |
本研究の目的は、総義歯装着者における食事指導が、総義歯装着者の食生活改善にどのような効果をもたらすかを明らかにし、義歯装着時に行う食事指導の重要性を明らかにすることです。第1段階では、旧義歯使用時の総義歯装着者の食品摂取状況、栄養摂取量を解明し、総義歯装着者の食事状況を明らかにします。平成22年度では本研究のプロトコールを作成した。プロトコール:(1)サンプリング;日本大学松戸歯学部付属病院を総義歯作製希望で受診した無歯顎患者で,選択基準を満たした全ての患者に対し,本学倫理委員会で承認を得た説明及び同意書を用いて説明を行い,同意取得のできた患者のみを被験者とする.同意が取得できなかった患者は研究から除外する.(2)無作為割り付け;あらかじめ作成しておいた割付表を元に同意取得後,食事指導介入群と食事指導非介入群に無作為割付を行う(3)実施方法;選択基準を満たした被験者に,被験者の義歯に対する主観的な評価の均質性を図るためにアンケート調査(被験者属性,入れ歯満足度,咀嚼満足度,食品摂取可能食品質問表)を旧義歯使用時と新義歯使用時に行う.すべての被験者に旧義歯使用時(新義歯作製中の咬合採得時)と新義歯使用時(新義歯装着2か月後)に3日間の食事記録をとり食事調査をする.食事指導介入群は,新義歯装着時に栄養士による食事指導を受ける.(4)評価;(1)栄養士による食事指導を受けた食事指導介入群の各栄養摂取量(2)食事指導を受けない食事指導非介入群の各栄養摂取量.さらに患者への説明、同意書を完成させ、日本大学松戸歯学部倫理委員会に提出し研究実施の承認をうけた。承認番号(EC10-031号)。
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