• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

骨折治癒メカニズムを応用した歯科インプラントにおける新規骨誘導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592172
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山下 秀一郎  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80242212)

研究分担者 平賀 徹  松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (70322170)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード骨折治癒 / インプラント / 骨芽細胞 / オッセオインテグレーション / 骨増生法
研究概要

近年の研究成果から、「インプラント埋入時のオッセオインテグレーションの獲得が、骨折時の創傷治癒に準ずる」ことが明らかにされている。本研究では骨折治癒過程に集積する骨芽細胞に分化が決定付けられた細胞(骨折誘導性骨芽細胞前駆細胞 FOPC)に着目し、FOPCを応用した新規骨増生法の可能性を探索した。
1.ラット骨折モデルの作成
8週齢、オス、Wistarラット大腿骨中央部に、歯科用ラウンドバーを用い、皮質骨を貫通し、骨髄のほぼ全層に渡る組織欠損を形成した。同部位を経時的に組織学的観察を行った結果、術後1日目に血腫形成、3日目に肉芽組織~線維組織形成、5~7日目にかけて新生骨の形成が認められた。本モデルは、皮質骨の連続性を失わせないため、固定等の操作なしに骨折類似の病態を再現することができ、かつ、ヒトの場合、通常1ヶ月以上要する治癒過程を1週間程度で観察できる非常に有用な動物モデルである。
2.骨折修復過程における骨原性細胞の動態
骨折修復過程における骨原性細胞の動態について、上記1で作成した動物モデルを用い、Thy-1 (CD90)をマーカーとして免疫組織化学的に検討した。その結果、術後3日目に形成される肉芽組織、および線維組織中に見られる線維芽細胞様細胞の多くがThy-1陽性であった。また、術後5~7日目にみられる新生骨形成の過程では、骨芽細胞周囲の線維芽細胞様細胞に強いThy-1陽性反応が認められた一方、骨芽細胞は弱陽性~陰性であった。また、新生骨中の骨細胞はThy-1陰性であった。以上の所見から、骨髄中に存在するThy-1陽性細胞が、骨折の刺激により同部位に集積、増殖し、骨折の修復過程に関与することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Thy-1-positive cells in the subodontoblastic layer possess high potential to differentiate into hard tissue-forming cells2012

    • 著者名/発表者名
      Hosoya A、Hiraga T、Ninomiya T、Yukita A、Yoshiba K、Yoshiba N、Takahashi M、Ito S、Nakamura H
    • 雑誌名

      Histochemistry and Cell Biology

      巻: 137 ページ: 733-742

    • DOI

      DOI:10.1007/s00418-012-0928-1

    • 査読あり
  • [学会発表] Location of Main Occluding Areas in Patients with Implant-supported Prostheses2013

    • 著者名/発表者名
      Tanigawa Y, Yamashita S, Mitsui T, Kasahara T
    • 学会等名
      International Association for Dental Research, 91th General Session of the IADR
    • 発表場所
      Seattle, USA
    • 年月日
      20130320-20130323

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi