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2011 年度 実績報告書

ナノバブルを用いたIGF-I長期発現プラスミドによる新たな顎骨再生治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592178
研究機関東北大学

研究代表者

飯久保 正弘  東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (80302157)

研究分担者 阪本 真弥  東北大学, 病院, 講師 (90157686)
笹野 高詞  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10125560)
小嶋 郁穂  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (80447169)
キーワード再生歯学 / IGF-I / 遺伝子治療 / ナノバブル
研究概要

口腔には顎骨の破壊や吸収を伴う疾患が多く存在し、自家骨や人工骨を用いた再建治療が行われているが、必ずしも満足な結果は得られていない。これまで我々は、「自らが持つ骨形成能による骨再生」を目指し、細胞増殖作用を有するInsulin-like growth factor I(以下IGF-1)に着目した一連の研究を行ってきた。そこで本研究は、IGF-1の骨形成促進作用に着目し、ナノバブルと高周波超音波装置による最新の遺伝子導入システムを用いて、新たな顎骨再生治療を目指すものである。平成23年度において、1)TNF-α発現プラスミドDNAを作製し、ナノバブルと超音波を用いた分子導入法による遺伝子治療実験を行った。その結果、腫瘍の縮小と腫瘍血管の密度の減少が確認でき、この技術をIGF-1の遺伝子導入システムにも応用できるものと思われる。2)IGF-1の全身投与を行なったラットを用いて、エックス線検査を行ない、顎骨、特に歯槽骨に与える影響について検討を行なった。その結果、IGF-1は歯槽骨の海面骨に比べ、皮質骨の骨密度を増加させ、その効果は投与後も持続することが明らかとなった。この結果は、将来の顎骨再生部へのインプラント治療への応用を考えると、非常に有用な情報である。3)顎骨欠損モデルの作製のために、各週齢のラット下顎臼歯抜歯と歯槽骨削除を行なってみた。その結果、ラットは5週齢を越すと抜歯が非常に難しくなることや、抜歯窩の骨形成は4週間ほどで単純エックス線写真においても確認できることが明らかとなった。今後は、この結果をもとに顎骨欠損モデルを作製していくこととする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Morphological and Histopathological Changes in Orofacial Structures of Experimentally Developed Acromegaly-Like Rats : An Overview2012

    • 著者名/発表者名
      M Iikubo, I Kojima, et al
    • 雑誌名

      International Journal of Endocrinology

      巻: 2012

    • DOI

      10.1155/2012/254367

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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