研究課題/領域番号 |
22592183
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
入江 正郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90105594)
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研究分担者 |
西川 悟郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (00172635)
田仲 持郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40171764)
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
丸尾 幸憲 岡山大学, 大学病院, 講師 (60314697)
玉田 宜之 岡山大学, 大学病院, 医員 (90509499)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 球状シリカ / BMP / 象牙質 / 再生 / グラスアイオノマーセメント / in vivo |
研究概要 |
骨形成タンパク質(BMP)は強力な骨・象牙質形成誘導活性を示すサイトカインとして各分野でその臨床応用が注目されている.われわれがナノテクノロジーを利用して開発した球状ナノアパタイト配合グラスアイオノマーセメントの機能にBMPの強力な生物活性を付与することにより,1)修復象牙質形成能(高いBMP徐放性),2)脱灰象牙質再石灰化能(高いフッ素徐放性),3)高い物性 4)高い歯質接着性 を有する多機能型ウ蝕治療材料を開発することを当該研究の目的とした. 本年度では,BMPをグラスアイオノマーセメントに配合することによって,機械的な 指標である圧縮強さと曲げ強さにどう影響を及ぼすかといった観点から,以下の実験を試みた.グラスアイオノマーセメントにはFuji Ionomer Type II(GC, Japan,粉液比=2.7)を用い,l R972,Nippon Aerosil Co)と(103 nm, SC4500-SMJ, Admatechs)を用いた.BMPの配合を考えてグラスアイオノマーセメントの粉液比をP/L=0.3 と決定し,BMPの配合量を4種に変化させて,圧縮強さと曲げ強さを測定した.その結果,両強さともにBMPの配合量が強さに及ぼす影響はみられなかった. よって,本年度の目的は概ね達成できたように思える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
BMPの配合を考えてグラスアイオノマーセメントの粉液比をP/L=0.3 と決定し,BMPの配合量を4種に変化させて,圧縮強さと曲げ強さを測定した.その結果,両強さともにBMPの配合量が強さに及ぼす影響はみられなかった.よって,本年度の目的は概ね達成できたように思える.
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今後の研究の推進方策 |
この3年間で,グラスアイオノマーセメントの物性改良の成果が得られ,本年度ではBMP配合のグラスアイオノマーセメントを試作,25年度は分担者の斎藤と協力してin vivo の実験に取り組みたい.
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