研究課題/領域番号 |
22592188
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
有川 裕之 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90128405)
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研究分担者 |
松山 孝司 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (40253900)
嶺崎 良人 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70157577)
村口 浩一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30295258)
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キーワード | コンポジットレジン / 光学的性質 / ベースモノマー / フィラー / 光増感剤 / 光透過係数 / 光反射係数 / 屈折率 |
研究概要 |
審美修復材料としてのコンポジットレジンは、未だ十分満足できる審美的性能を発揮しているとは言えない。本研究では歯質の光学的性質に近似したモノマーやフィラー、重合開始剤を導入し、さらにフィラー形状を最適化することで歯質の色調や質感を自己整合できる機能をもち、審美修復精度を飛躍的に高めた修復用コンポジットレジンを開発することを目的としている。光透過率および屈折率を基準として、導入可能と考えられるベースモノマー、重合開始剤、フィラーの選定を行い、ベースモノマーにはBis-GMAとBis-MEPP、UDMAのコモノマーを、また重合開始剤には固有色がほぼ無色で、吸収波長が410nmをピークとした可視光領域にあるアシルフォスフィンオキサイド系を選定した。さらにフィラーは屈折率の判明した市販の球状マイクロフィラーを選定した。選定した材料をもちいて、コモノマーの組成を変化させたベースモノマーにフィラーを含有させた試作レジンを作成した。試作レジンについて、光透過特性および反射特性、透過時と反射時の拡散特性、屈折率、また試作レジンの固有色を計測し、歯質との審美的整合性を得る上で最適な光学的性質をもつ試作レジンを選定した。歯科用修復材料の審美性については、歯質との審美的整合性が得られることが重要であるため、レジンを歯質に填入した試験片を作成し歯質の色調との整合性を検討した。これについてはレジン部の大きさ、厚さなどの形状因子が大きく影響した。歯質との整合性については測定装置による測定と合わせて、色調、透明性、質感について規格に準拠した肉眼による識別試験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題において、現在までのところ当初予定していた物品、消耗品等の購入や使用実績は順調に推移しており、「研究の目的」の達成度はおおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現在までのところ本研究課題はおおむね順調に進展しており、とくに研究計画の変更は必要ないと考えている。 今後は当初の研究計画に従って本研究課題を進めていく予定である。
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