研究課題/領域番号 |
22592192
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
藤島 昭宏 昭和大学, 歯学部, 講師 (50209045)
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研究分担者 |
堀田 康弘 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245804)
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
山本 雅人 昭和大学, 教養部, 准教授 (50277844)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ジルコニア / セラミックス / 接着 / 表面改質処理 / シリケート処理 / コンビネーション処理 / プライマー処理 / レジンセメント |
研究概要 |
本年度の研究は,イットリア安定化ルコニアセラミック(Y-TZP)に代わり,優れた機械的性質を持つ歯科用セラミックスとして最近注目されている,セリア安定型ジルコニア-アルミナ・ナノ複合体 (Ce-TZP)に対する接着性向上に及ぼす表面改質処理の効果について評価を行った. Ce-TZPに対して,以下の7種類の表面改質処理を行った.① 未処理(NON);②110µm粒径のアルミナ粉末による0.4MPaでのサンドブラスト処理(ASB);③ASB+リン酸エステル系モノマーのMDPによるプライマー処理(MDP);④ ASB +シラノペン処理(SLP);⑤30µm粒径のシリカコーティングされたアルミナ粉末によるトライボケミカル処理(TBL);⑥110µm粒径のシリカコーティングされたアルミナ粉末によるトライボケミカル処理(TBS);⑦TBS+MDPプライマー処理によるコンビネーション処理(CBT).Ce-TZPへの接着は,1種類の機能性モノマーを含有しないレジンセメントを用いた.試験片は37ºC脱イオン中に24時間保管後,万能材料試験機を用いてせん断接着試験を行った(n=8). Ce-TZPに対するせん断接着強さ(MPa)は,NON:5.8,ASB: 21.0,MDP:55.6 ,SLP: 59.2, TBL: 24.5,TBS: 37.2となり,特にCBTでは顕著に高い68.5MPaの最高値を示した.これらの結果から,Ce-TZPに対する表面改質処理は,トライボケミカル処理によるシリケート層への表面改質とリン酸エステル系モノマーを用いたプライマー処理を併用するコンビネーション処理を施すことにより効率的に接着性を向上させることが可能であり,Y-TZP以上の接着性を容易に得られることが認められた.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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