• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

血管新生の制御による骨再生の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22592197
研究機関日本大学

研究代表者

佐藤 秀一  日本大学, 歯学部, 講師 (50225942)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード移植・再生医療 / 骨
研究概要

本研究の目的は,再生医療にとって不可欠な血管新生を誘導・制御するために骨再生過程における血管新生に着目し,骨再生の可能性およびそのメカニズムを解析することを目的とした。そこで本研究の著者は,臨界および非臨界の骨欠損における血管新生と骨再生の動態を比較観察することを目的とし,ラット頭頂骨骨欠損モデルに血管造影法を応用して,放射線学的および組織学的な観察と分析を行った。ラットの頭頂骨右側に,直径5.0 mmの臨界骨欠損を,左側に直径2.7 mmの非臨界骨欠損を形成し,施術後 7,14,21および28 日に血管造影を行いながらマイクロCT撮影を行い,骨欠損内の血管新生と骨再生を観察し,その体積変化およびそれぞれの骨欠損に対する割合を定量解析した。さらに術後 14 および 28 日においては,組織学的な観察も行った。その結果,骨再生時の新生血管は,臨界および非臨界の骨欠損のいずれにおいても骨膜側および既存骨の両方に生じた。新生血管は,非臨界骨欠損では骨欠損部全体に広がるように形成されたが,臨界骨欠損では欠損部全体には広がらなかった。血管新生と骨再生は,臨界および非臨界骨欠損のいずれにおいても,経日的に増加した。血管新生と骨再生との間には,臨界および非臨界骨欠損のいずれにおいても,正の相関性を認めた。とくに,非臨界骨欠損で高い相関性があった。本研究の結果から,マイクロCTと血管造影法の併用によって,骨欠損再生時における血管新生の詳細な観察および解析が可能であることが示された。また,ラット頭頂骨に形成した骨欠損では,血管新生量と骨再生量とに高い相関性が認められ,血管新生が骨再生を調節している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Micro CT observation of angiogenesis in bone regeneration2012

    • 著者名/発表者名
      Udagawa A
    • 雑誌名

      Clinical Oral Implants Research

      巻: - ページ: -

    • DOI

      doi: 10.1111/j.1600-501.2012.02458x

    • 査読あり
  • [学会発表] SEM observation of angiogenesis in bone augmentation

    • 著者名/発表者名
      Sato S
    • 学会等名
      Eurpean Assocication for Osseointegration
    • 発表場所
      Copenhagen (Denmark)
  • [学会発表] 内側性骨欠損の血管新生に対するbFGFの効果

    • 著者名/発表者名
      佐藤秀一
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター(沖縄)
  • [学会発表] bFGFによるラット内側性骨欠損における血管新生および骨再生のエックス線・組織学的検討

    • 著者名/発表者名
      佐藤秀一
    • 学会等名
      日本大学歯学会
    • 発表場所
      日本大学歯学部(東京)

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi