研究課題/領域番号 |
22592200
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
金指 幹元 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80339811)
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研究分担者 |
片桐 岳信 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80245802)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 臍帯由来間葉系細胞 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 / 生理活性 / 歯学 / BMP / 歯周組織再生 |
研究概要 |
本研究は鶴見大学歯学部倫理審査委員会の審査と承認のもとに行った(受付番号1012号)。 本研究の目的はヒト臍帯動・静脈周囲に存在する未分化間葉系細胞を用いた次世代の組織工学的歯周組織再生材料を開発するための基礎データを得ることである。 今年度用いた細胞は、臍帯由来細胞(以下臍帯細胞)、同一個体から得られる歯根膜由来細胞、歯肉由来細胞、歯髄由来細胞を用いた。臍帯細胞は前年度研究からより多くのpericyte集団を得られる方法で得たもの、トロント大学の原法で得たストック細胞を用いた。これら細胞を石灰化誘導培地(生理活性物質としてBMP-2:研究分担者片桐教授推奨品、デキサメタゾン、βグリセロリンサン、アスコルビン酸で分化誘導を行いアリザリン染色で石灰化度を調べた。今年度も臍帯細胞は歯根膜細胞、歯肉細胞、歯髄細胞に比較してアリザリン染色性は低く、ほとんど石灰化を示すことはなかった。 一般に間葉系幹細胞は接着性の細胞として生体各組織から採取するので、単一の細胞種ではなく複数の種類の細胞から構成されるため、近年東北大学出澤真理教授が報告したMuse細胞に注目し、上記4つの細胞からSSEA-3およびCD105ダブルポジティブの細胞を採取し、クラスター形成の有無を調べた。その結果、Pericyteを最大限に含む臍帯細胞にはダブルポジティブの細胞は認められなかった。これに反してトロント大学原法で得た臍帯細胞、歯根膜細胞、歯髄細胞には一定程度ダブルポジティブの細胞が一定程度含まれ、Muse細胞のもととなるクラスター形成を認めた。 現在、東北大学出澤研究室、京都大学田畑研究室と臍帯由来Muse細胞を用いた組織工学的歯周組織再生療法開発を目指し共同研究を開始しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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