ステロイド誘発性ならびにビスフォスフォネート誘発性顎骨壊死の病態解析と予防の研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22592219
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 窪田 泰孝 九州大学, 大学病院, 講師 (60205151)
• 研究分担者: 梶岡 俊一 九州大学, 医学研究院, 特任准教授 (90274472)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: ビスフォスフォネート / ステロイド / スタチン / 顎骨壊死

研究概要

骨に対するステロイド、ビスフォスフォネートの薬理作用を検討するため安定的に増殖する上皮細胞と脂肪由来幹細胞の培養を試みた。その結果、不死化し安定した増殖能を示す歯肉上皮細胞の樹立と、骨芽細胞への分化誘導が可能であるCD105陽性間葉系幹細胞の分離培養を行った。次に、スタチンの破骨細胞形成に対する影響をRAW 264.7細胞を用いて検討した。その結果、アトルバスタチンとシンバスタチンはRAW 264.7細胞においてMAPKを介してTNF-αの発現を増強させ、その結果同細胞でのRANK発現を増強させ、破骨細胞への分化誘導を促進させる事が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of patient age and the size of primary lesions on the shrinking speed after marsupialization of keratocystic odontogenic tumors, dentigerous cysts, and radicular cysts (2013)
  • 著者名/発表者名: Kubota Y, Imajo I, Itonaga R, Takenoshita Y
  • 雑誌名: Br J Oral Maxillofac Surg 巻: 51 ページ: 358-362
  • 査読あり
• [雑誌論文] Marsupialization for keratocystic odontogenic tumours in the mandible: longitudinal image analysis of tumour size using 3D visualized CT scans (2012)
  • 著者名/発表者名: Shudou H, Sasaki M, Yamashiro T, Tsunomachi S, Takenoshita Y, Kubota Y, Ninomiya T, Kawazu T, Mori Y
  • 雑誌名: Int J Oral Maxillofac Surg 巻: 41 ページ: 290-296
  • 査読あり
• [雑誌論文] Imaging findings of neurogenic tumours in the head and neck region (2012)
  • 著者名/発表者名: Kami YN, Chikui T, Okamura K, Kubota Y, Oobu K, Yabuuchi H, Nakayama E, Hashimoto K, Yoshiura K
  • 雑誌名: Dentomaxillofac Radiol 巻: 41 ページ: 18-23
  • 査読あり
• [学会発表] 義歯性潰瘍より発症したBP製剤関連顎骨壊死の一例
  • 著者名/発表者名: 角町鎮男、矢内雄太、秋本直柔、窪田泰孝、井関充及、森 悦秀
  • 学会等名: 日本口腔外科学会九州地方会