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2012 年度 実績報告書

自己細胞移植による唾液腺再生マウスモデルの確立と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22592224
研究機関熊本大学

研究代表者

平木 昭光  熊本大学, 大学院生命科学研究部, 講師 (60404034)

研究分担者 篠原 正徳  熊本大学, その他の研究科, 教授 (90117127)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード唾液腺細胞 / 分化
研究概要

唾液腺細胞を用いた三次元構造の再構築は再現性が非常に難しく、最終年度も再検討を行った。今までの結果から唾液腺細胞が極性配列を呈しやすかったコラーゲンスポンジ(テルダーミス®)とマトリゲル®を混合したもの用い、唾液腺細胞の腺管様配列と関連が深かったIV型コラーゲンをコーティング処理したものを三次元的骨格の土台として用いた。i) 完全な腺様構造の形態は獲得できなかったが、細胞同士の接着(デスモソームタンパクやカドヘリンの出現)やわずかながら分枝の数の増加が認められた。この効果はHGF>bFGFであることが改めて確認できた。ii)細胞内小器官の発達に関与する細胞増殖因子に関しては、腺様構造の形態と同様な結果が得られ、効果はHGF>bFGFであることが確認できた。iii)機能評価のマーカーとして用いたアミラーゼ、アクアポリンはともにHGFとbFGFの刺激により誘導が促進され、その効果はHGF>bFGFであった。ムチンの発現は認めなかった。
三次元構築した唾液腺細胞のマウスへの自己移植については、唾液腺被膜下や固有唾液腺内への埋没法など、種々の方法にて試みるも再現性がある方法を確立することが難しく、新たな手法を用いることが課題である。
上記のことより、唾液腺細胞が3次元構築を示すにあたり重要な因子としてIV型コラーゲンとHGFの関連が示唆されるが、さらなる促進を図るためにはマウス唾液腺周囲由来の線維芽細胞を用いるなど、唾液腺細胞と間葉系の細胞接着や相互作用等を検討したり、また利用することが今後必要と考えている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Histopathological Changes in Parotid and Submandibular Glands of Patients Treated with Preoperative Chemoradiation Therapy for Oral Cancer2012

    • 著者名/発表者名
      Keiko TESHIMA
    • 雑誌名

      Journal of Radiation Research

      巻: 53(3) ページ: 492-496

    • DOI

      10.1269/jrr.11115

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔癌の化学放射線療法における唾液変化と口腔粘膜炎に関する検討2013

    • 著者名/発表者名
      竹下尚志
    • 学会等名
      第31回日本口腔腫瘍学会総会
    • 発表場所
      秋葉原コンベンションホール、東京
    • 年月日
      20130124-20130125

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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