研究課題/領域番号 |
22592235
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
金山 景錫 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50329380)
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研究分担者 |
瀬上 夏樹 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40148721)
八田 稔久 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20238025)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 顎関節 / ビスフェノールA / 内分泌撹乱物質 / エストロゲン関連受容体γ / 下顎頭 |
研究概要 |
内分泌撹乱物質:ビスフェノールA(BPA)を胎生期に投与し新生児マウスの顎関節構成組織である下顎頭の発育低下を認めたことを報告してきた。一方、ビスフェノールAの内因性リガンドは不明であるが、エストロゲン関連受容体γ(ERRγ)に非常に強く結合し、その作用を発現することが報告されている。そこでマウス顎関節におけるERRγの発現について調べた。【方法】14、16、19dpc(膣栓+:0dpc)のICRマウスを各1匹屠殺し、通法に従い8μm厚のパラフィン切片を作製し、抗マウスエストロゲン関連受容体γ抗体を用いて免疫染色を行い、顎関節でのエストロゲン関連受容体γの発現を調べた【結果・考察】14dpcではメッケル軟骨側傍の下顎頭原基となる未分化間葉細胞の集合体と下方の軟骨内骨化が生じている部位にエストロゲン関連受容体γの発現をみた。16dpcではさらに形成された下顎頭の間葉細胞とその上方の1条の関節円板原基にエストロゲン関連受容体γの発現をみた。19dpcでは形成された下顎頭の外側細胞層から内層に向かいエストロゲン関連受容体γの発現をみた。なお、ビスフェノールA投与で下顎頭の平均細胞数及び体積が小さく、未成熟細胞の割合が増加していたことからビスフェノールAは中間層・成熟層において軟骨基質形成を阻害することで下顎頭の発育低下に影響を与えることが示唆された。すなわち、胎生期でのエストロゲン関連受容体γの発現はビスフェノールAの影響を受ける環境にあることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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