研究課題/領域番号 |
22592243
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
光藤 健司 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70303641)
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研究分担者 |
藤内 祝 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50172127)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 家兎VX2癌 / 新規磁性抗がん剤 / 温熱化学療法 / Drug Delivery System |
研究概要 |
新規磁性抗がん剤(EI236)は,濃度依存的にDNAを断片化および細胞増殖抑制することで抗腫瘍効果が得られることを報告している。EI236は磁性体であることから、永久磁石を用いた磁場印加により,局所への集積することからDrug Delivery System(DDS)が可能であることが確認できた。さらに,磁性体である本剤は高周波磁場印加により発熱することも明らかになり,組織内温熱療法として応用可能である。今回われわれは、家兎VX2舌癌を用いてEI236の抗腫瘍効果につき検討した。 実験群をコントロール群、EI236連日投与群(5mg/kg):iv群、EI236連日投与(5mg/kg)後電磁石を行った群:iv+EM群、EI236連日投与(5mg/kg)後、電磁石、交流磁場によりハイパーサーミアを行った群:iv+EM+AC群の4群に分類した。薬剤投与は耳静脈より緩徐に静脈投与した。本実験系を7日間連日行った。抗腫瘍効果は腫瘍体積の測定と病理組織学的評価で判定を行った。腫瘍体積は全身麻酔下で腫瘍径を連日測定し、以下の式を用いて算出した。腫瘍体積=0.5×(長径×短径2)測定は10µm単位で行った。治療前の体積を100%にして体積率で以下に示す。 コントロール群:669 ±185%、iv群:273 ±82%、iv+EM群:129 ±30%、iv+EM+AC群:50 ±32% (Mean ±SD mm3) コントロール群と比較してiv+EM+AC群では明らかな腫瘍縮小効果があることを確認した。また、iv+EM+AC群ではVX2細胞に導入したGFPの蛍光度もほぼ消失していた。病理組織学的評価では、コントロールが細胞異型を示す実質細胞が比較的大きな癌胞巣を呈しているが、iv+EM+AC群では、ほぼ腫瘍細胞は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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