研究課題/領域番号 |
22592245
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
松浦 光洋 昭和大学, 歯学部, 助教 (00297037)
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研究分担者 |
新谷 悟 昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429)
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キーワード | 唾液 / 腫瘍マーカー |
研究概要 |
我々が検出した、口腔癌患者の唾液中に特異的に高発現を認める蛋白であるcystatin SNとsalivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4の生体内における発現局在および機能解析を行うことにより口腔癌病態の把握に新知見を得る研究である。 (1)cystatin SNとsalivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4のポリクローナル抗体を作成し、正常口腔粘膜,白板症,口腔癌患者切除標本を用いて免疫組織染色を行った。 (1)当該蛋白質の発現部位、細胞内局在を検索 (2)各腫瘍組織の病期分類や予後と候補タンパク質の発現を比較検討 (3)組織学的悪性度(分化度、浸潤様式)比較検討 (2)正常口腔粘膜、白板症には当該蛋白質の発現が減弱している結果が得られた。よって口腔癌の発生、進展における意義について検討解析中である。 (3)口腔扁平上皮癌細胞株におけるcystatin SNとsalivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4の発現 (1)cystatin SNとsalivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4の口腔扁平上皮癌細胞株におけるタンパク発現量は細胞種によってさまざまである。 (2)口腔扁平上皮癌細胞株の培養上清をELISA法により検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
salivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4の抗体が市販されていなかったため、抗体作成を計画したが、タイターの良い抗体を得ることが難しかった。Cystatin SNの方は市販抗体により扁平上皮癌細胞株での発現解析とともに、口腔癌患者切除標本を用いて免疫組織染色を行っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
我々が検出した口腔癌患者の唾液中特異的高発現蛋白cystatin SNとsalivary acidic proline-rich phosphoprotein 3/4の発現機能解析は口腔癌の早期発見に重要なツールとなり、口腔癌治療を飛躍的に進歩させることが可能になると考えられたため、siRNAによる発現抑制を実施した扁平上皮癌細胞株の浸潤転移に関する細胞特性の変化を解析する。
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