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2012 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌における癌幹細胞関連分子群の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22592246
研究機関東海大学

研究代表者

山崎 浩史  東海大学, 医学部, 講師 (00338708)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード臨床腫瘍学
研究概要

近年、癌を形成する細胞の中に少数ではあるが、幹細胞の性質を有する癌幹細胞が存在することが明らかになった。癌幹細胞は正常幹細胞と同様に自己複製能および多分化能を有する。癌の分化・増殖が引き起こされ、やがて腫瘍が形成される。化学療法や放射線療法によって腫瘍が縮小しても、癌幹細胞は抗癌剤および放射線に耐性を有しているため生き残り、再び癌の分化・増殖が引き起こされ、再発・転移の原因になっている。口腔扁平上皮癌(OSCC)においても、一標本中に組織学的な多様性が見られることが多い。高分化OSCCと診断されても、部分的に中分化あるいは低分化のOSCCが混在することが多い。また、抗癌剤感受性も同一癌内で感受性の高い細胞と低い細胞が混在している。以上から、癌の発生、進展、再発、転移に癌幹細胞が深く関与していると考えられている。
そこで本研究は、癌幹細胞の関連分子の発現を解析することにより、OSCCにおける発癌・進展・再発・転移に関する分子機構の解明と、癌幹細胞関連分子群の診断マーカーとしての有用性について検討した。具体的には、外科的に切除されたヒトOSCC試料および非癌部試料を用いて、ヒトOSCCにおいて特異的に発現している遺伝子群を網羅的に解析した。そのうち、特に癌幹細胞関連分子群に注目した。マイクロアレイについては、カスタムアレイを使用した。そして、われわれは、OSCCにおいて癌幹細胞の重要な関連遺伝子として知られるBmi-1とHMGA-2が、RNAと蛋白レベルで高発現していることを見出した。Bmi-1、とHMGA-2に注目し、これら分子の蛋白およびRNAレベルでの発現の検討、病理学的評価を行った。その結果、OSCCにおいて、Bmi-1が発癌初期に関連し、HMGA-2が腫瘍の浸潤に関連していることを解明した。とくに、HMGA-2の高発現が患者の予後に関わっていることを見出した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lung metastasis of epithelial-myoepithelial carcinoma of the parotid gland successfully treated with chemotherapy: a case report.2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Yamazaki
    • 雑誌名

      Journal of Oral and Maxillofacial Surgery

      巻: 71 ページ: 220-226

    • DOI

      10.1016/j.joms.2012.03.031.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Concurrent onset of an eosinophilic ulcer of the oral mucosa with peripheral eosinophilia in a human T-cell leukemia virus type 1 carrier.2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Yamazaki
    • 雑誌名

      Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology and Oral Radiology

      巻: 114 ページ: e43-48

    • DOI

      10.1016/j.oooo.2011.12.012.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of follicular lymphoma of the cervical lymph nodes in a postoperative patient with tongue cancer.2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Yamazaki
    • 雑誌名

      Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology and Oral Radiology

      巻: 113 ページ: e35-39

    • DOI

      10.1016/j.tripleo.2011.08.026.

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔扁平上皮癌術後補助療法における標準治療の検討2013

    • 著者名/発表者名
      山崎浩史
    • 学会等名
      第31回日本口腔腫瘍学会
    • 発表場所
      秋葉原コンベンションホール
    • 年月日
      20130124-20130125

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公開日: 2014-07-24  

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