1.卵巣摘出(ovx)ラットの眼窩下神経結紮(pIONL)による三叉神経第2 枝領域神経障害性疼痛に対する牛車腎気丸(GJG)の慢性投与の効果を、von Frey test による痛覚閾値の経時的な変化より解析した。その結果、GJG の神経障害性疼痛に対する鎮痛効果は、慢性投与により緩徐に発現する可能性があると考えられた。また、ovx+GJG 群と sham+GJG 群での痛覚閾値の違いは ovx に起因しており、ovx が GJG の鎮痛効果の減弱因子となる可能性が示唆された。2.当該モデルを用いてエストラジオール(Es)補充療法の効果を同様に調べた結果、Es は急性炎症に対しては増悪因子として、また神経障害性疼痛に対しては寛解因子として作用することが示唆された。
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