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2012 年度 実績報告書

気管チューブの位置決定における呼吸音変化の信頼性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22592262
研究機関鹿児島大学

研究代表者

椙山 加綱  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50124772)

研究分担者 真鍋 庸三  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90248550)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード気管チューブ / 呼吸音 / 片肺挿管 / 偶発的脱管 / 低酸素血症 / マーフィーアイ / 小児麻酔 / 気管支挿管
研究概要

一般に口腔顎顔面領域の手術では確実な気道確保のために気管挿管が行われる。しかし、手術中の頭位変化、開口器の装着、舌圧子の挿入などにより気管チューブが深く挿入されるとチューブの先端が気管分岐部を越えて片肺挿管になる危険性がある。このような術中の片肺挿管を知る方法として聴診器による呼吸音の聴取が最も一般的に行われているが、呼吸音が均等に聴取されたにもかかわらず、実際には片肺挿管になっていたとの報告もあり、気管チューブの位置決定における呼吸音の変化については疑問が残されている。そこで、われわれは、呼吸音の変化は気管チューブ先端の形状により異なるのではないかとの仮説を立て、呼吸音変化時の気管チューブ先端の位置について気管支ファイバースコープを用いて検索した。
全身麻酔下にて口蓋形成術が予定された幼児を対象として、Murphy eyeの設置されていないカフなしの気管チューブ(Portex tube, ID4.5mm)とMurphy eyeが両側に設置されているカフなしの気管チューブ(RAE tube, ID4.5mm)を用いて、呼吸音変化時と呼吸音消失時における気管チューブ先端の位置を比較した。
その結果、Murphy eyeのないチューブでは先端が気管分岐部を越えて右側主気管支に約7mm挿入されたときに呼吸音が変化し、約16mm挿入されたときに呼吸音が消失した。一方、double Murphy eyeチューブでは先端が右側主気管支に約15mm挿入されたときに呼吸音が変化し、約48mm挿入されたときに呼吸音が消失した。このことからカフなしのdouble Murphy eyeチューブは、Murphy eyeの付いていないチューブに比べて、聴診器では認識できない片肺挿管(unrecognized bronchial intubation)が起こりやすいことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Unrecognized bronchial intubation associated with the uncuffed pediatric tracheal tube with bilateral Murphy eyes2012

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama K, Manabe Y, Kohjitani A
    • 雑誌名

      Pediatric Anesthesia

      巻: 22 ページ: 1191-1196

    • 査読あり
  • [学会発表] 両側マーフィーアイ付き小児用気管チューブの呼吸音変化に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      椙山加綱、真鍋庸三、大内謙太郎、遠矢明菜、大野 幸、糀谷 淳
    • 学会等名
      第40回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2012-10-06

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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