• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

延髄領域の神経及びグリアの片頭痛に随伴する光過敏症発症に対する関与

研究課題

研究課題/領域番号 22592265
研究機関日本大学

研究代表者

岡田 明子  日本大学, 歯学部, 准教授 (10434078)

研究分担者 今村 佳樹  日本大学, 歯学部, 教授 (90176503)
鈴木 郁子  日本大学, 歯学部, 助手 (60459906)
本田 訓也  日本大学, 歯学部, ポスト・ドクトラル・フェロー (20548945)
人見 涼露  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70548924)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / 細胞・組織 / 脳神経疾患
研究概要

我々は昨年度までに、SD系雄性ラットの頭部硬膜に10%マスタードオイルを注入して片頭痛モデル(Migraine Model; MM)ラットを作製し、MMラットに光過敏が生じている可能性を示した。その光過敏には第2頚髄(C2)が深く関与しており、さらに、光刺激により頭痛自体も強められる可能性を示唆した。本年度はさらに、疼痛情報の伝導系と網膜への光刺激により興奮する神経経路がつながっていることを確認するために、順行性トレーサーである4%ビオチン化デキストランアミン(BDA)をC2後角浅層に投与し、逆行性トレーサーである1%フルオロゴールド(FG)を、疼痛の伝導経路である傍小脳脚核外側に注入した。その結果、傍小脳脚核外側において、多くの神経線維と線維終末がBDAでラベルされており、C2後角浅層において、いくつかの神経線維がFGでラベルされているのが観察された。以上の結果より、C2後角浅層部が片頭痛における光過敏発症に深く関わっていることが確認された。本研究の結果は、片頭痛に随伴する光過敏の新たな治療法の開発につながる重要な手掛かりになると期待される。
本年度は、本研究の結果をまとめ学会発表を4回行った。また、本研究の一部を論文にまとめPain Researchに掲載された。さらに全内容をまとめ、英文雑誌に投稿して得た査読コメントに対して、追加実験を行っている。その一つとして、実験に用いた光刺激の強さをlux表示などの一般的な光強度で表すために、光刺激強度に対して様々な測定を試している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ラット下歯槽神経切断による神経障害性疼痛に対するGABA介在神経細胞の関与2013

    • 著者名/発表者名
      Okada-Ogawa Akiko
    • 雑誌名

      Pin Research

      巻: 28 ページ: 29-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 咀嚼筋筋膜痛患者における筋圧痛閾値と筋硬度の検討

    • 著者名/発表者名
      岡田明子
    • 学会等名
      第22回日本歯科歯学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場、インテックス大阪(大阪府)
  • [学会発表] 慢性疼痛とグリア

    • 著者名/発表者名
      岡田明子
    • 学会等名
      第17回日本口腔顔面痛学会学術大会
    • 発表場所
      慶應義塾大学(東京都)
    • 招待講演
  • [学会発表] 下歯槽神経切断ラットに発症する神経障害性疼痛に対するGABA介在神経の関与

    • 著者名/発表者名
      岡田明子
    • 学会等名
      第25回日本口腔診断学会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京都)
  • [学会発表] ラット下歯槽神経切断による神経障害性疼痛に対するGABA介在神経細胞の関与

    • 著者名/発表者名
      岡田明子
    • 学会等名
      第34回日本疼痛学会
    • 発表場所
      熊本市国際交流会館(熊本県)
  • [図書] Methods in Molecular Biology2012

    • 著者名/発表者名
      Akiko Okada-Ogawa
    • 総ページ数
      133-134
    • 出版者
      Springer Science
  • [図書] 歯科麻酔・生体管理学 9章 疼痛治療・緩和治療2012

    • 著者名/発表者名
      岡田明子
    • 総ページ数
      223-244
    • 出版者
      学建書院

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi