延髄領域の神経及びグリアの片頭痛に随伴する光過敏症発症に対する関与

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22592265
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 岡田 明子 日本大学, 歯学部, 准教授 (10434078)
• 研究分担者: 今村 佳樹 日本大学, 歯学部, 教授 (90176503) ; 鈴木 郁子 日本大学, 歯学部, 助手 (60459906) ; 人見 涼露 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70548924) ; 本田 訓也 日本大学, 歯学部ポストドクトラル, フェロー (20548945)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 神経科学 / 生理学 / 脳・神経脳 / 細胞・組織細胞 / 脳神経疾患脳

研究概要

片頭痛に随伴する光過敏は日常生活に重大な支障をきたすことがあるが,その発症機構は全く分かっていない.本研究により,ラット頭部硬膜を起炎させた片頭痛モデルラットでは,頭部硬膜の炎症により上部頚髄の神経細胞が強く活性化された.また,網膜に対する光刺激により上部頚髄の同神経細胞が活性化された.以上の結果より,片頭痛に随伴する光過敏には上部頚髄の神経細胞が深く関与している可能性が示された.

研究成果

• [雑誌論文] ラット下歯槽神経切断による神経障害性疼痛に対するGABA介在神経細胞の関与. (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子(他6名)
  • 雑誌名: Pain Research. 巻: 28 ページ: 33-41
  • URL: http://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=ci3painr&ye=2013&vo=28&iss ue=1
  • 査読あり
• [雑誌論文] New models of experimental parotitis and parotid gland distension in rats. (2012)
  • 著者名/発表者名: Okada-Ogawa A, Shinoda M, Honda K, Iwata K.
  • 雑誌名: Methods Mol Biol. 巻: 851 ページ: 133-134
  • DOI: doi:10.1007/978-1-61779-561-9_9.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of transient receptor potential vanilloid 1 inectopic pain following inferior alveolar nerve transection in rats. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hitomi S, Shinoda M, Suzuki I, Iwata K
  • 雑誌名: Neurosci Lett. 巻: 513 ページ: 95-99
  • DOI: doi:10.1016/j.neulet.2012.02.018.
  • 査読あり
• [雑誌論文] 上部頸髄ニューロンにおける光過敏発症を随伴する片頭痛モデルラットの研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子(他5名)
  • 雑誌名: Pain Res. 巻: 26 ページ: 29-38
  • URL: http://mol.medicalonline.jp/archive/ search?jo=ci3painr&ye=2011&vo=26&iss ue=1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of ERK phosphorylation of trigeminal spinalsubnucleus caudalis neurons in thermal hypersensitivity in rats with infraorbital nerve injury. (2011)
  • 著者名/発表者名: Suzuki I, Honda K (他10名)
  • 雑誌名: PLoS One. 巻: 8 ページ: e57278
  • DOI: doi:10.1371/journal. pone.0057278.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of peripheralionotropic glutamate receptors in orofacial thermal hyperalgesia in rats. (2011)
  • 著者名/発表者名: Honda K, Noma N, Shinoda M
  • 雑誌名: Mol Pain. 巻: 7 ページ: 75
  • DOI: doi:10.1186/1744-8069-7-75.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Attenuation of cannabinoid-induced inhibition of medullary dorsal horn neurons by a kappa-opioid receptor antagonist. (2010)
  • 著者名/発表者名: Okada-Ogawa A, Kurose M, Meng ID.
  • 雑誌名: Brain Res. 巻: 1359 ページ: 81-89
  • DOI: doi:10.1016/j.brainres.2010.08.073.
  • 査読あり
• [学会発表] 咀嚼筋筋膜患者における筋圧痛閾値と筋硬度の検討. (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第22回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 大阪府
  • 年月日: 2012-11-09
• [学会発表] 慢性疼痛とグリア (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子
  • 学会等名: 第17回日本口腔顔面痛学会学術大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2012-11-03
• [学会発表] 下歯槽神経切断ラットに発症する神経障害性疼痛に対するGABA介在神経の関与 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他;
  • 学会等名: 第25回日本口腔診断学会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] Functional change in GABAergic interneurons is involed in orofaicla neuropathic pain in the inferior alveolar nerve-transected rats. (2011)
  • 著者名/発表者名: Okada-Ogawa A et al.;
  • 学会等名: 4th FADAS
  • 発表場所: 兵庫県
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] ラット下歯槽神経切断による神経障害性疼痛に対するGABA介在ニューロンの関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他;
  • 学会等名: 第16回日本口腔顔面痛学会
  • 発表場所: 兵庫県
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] 咀嚼筋筋膜痛患者に対する筋圧痛と筋硬度による検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第24回口腔診断学会総会・学術大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2011-05-22
• [学会発表] 上部頸髄神経における片頭痛に随伴する光過敏症発症の神経機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第38回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
  • 発表場所: 神奈川県
  • 年月日: 2010-10-09
• [学会発表] 片頭痛に随伴する光過敏症発症における上部頚髄ニューロンの関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第32回日本疼痛学会
  • 発表場所: 京都府
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] 上部頚髄ニューロンにおける片頭痛に随伴する光過敏症発症の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第23回日本口腔診断学会学術集会
  • 発表場所: 千葉県
  • 年月日: 2010-05-30
• [学会発表] ラット下歯槽神経切断による神経障害性疼痛に対するGABA介在神経細胞の関与
  • 著者名/発表者名: 岡田明子他
  • 学会等名: 第34回日本疼痛学会
• [図書] 歯科麻酔・生体管理学-9章疼痛治療・緩和治療 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡田明子,今村佳樹
  • 総ページ数: 223-244
  • 出版者: 学建書院