研究課題/領域番号 |
22592282
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
越知 佳奈子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (60397122)
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研究分担者 |
齋藤 功 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90205633)
齊藤 力 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80103357)
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キーワード | 歯学 / 診断 / 顎変形症 / オントロジー / 画像認知工学 |
研究概要 |
1.上下顎歯列-歯槽部の三次元座標軸の設定と評価 顎顔面形態の客観的評価を行うために画像認知工学を応用し、各構成要素内の解剖的指標に依存しない座標系の設定方法を確立することを目的として、これまでに開発した歯列-歯槽部形態解析システムのアルゴリズムを改良し、さらに、一般化ハフ変換を応用した解析システムの構築を行った。また、従来までの解剖学的指標点に依存する評価システムとの比較を行うために、解析方法を検討した。本年度導入した三次元レーザースキャナ(LPX-1200)により、従来のスキャンピッチの2分の1の詳細な三次元データの取得が可能となった。 2.顎変形症オントロジーの構築準備と導入 顎変形症は、その多様性により診断名が治療方法に直結しない場合が多く、良好な治療結果を得るためには、過去の症例を共有化し、効率よく再利用すること必要である。本研究は、症例の情報を共有・再利用するために、オントロジー工学に基づいたデータベースを構築し、臨床的に有用な診断支援システムを開発することを目的としているが、本年度はオントロジー工学について、見聞を深めるために資料を収集し、一般的なオントロジーの活用法から、医療分野、特に診断システムへの応用について、知識を深めた。さらに、オントロジー記述用ソフトウェアの中から、「法造」を選択し、研究代表者がセットアップを行い、実際の記述方法について、習得した。モデルとなるようなオントロジーを検索し、実際に研究者自身がコンピュータ上での記述を試みた。
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