研究課題/領域番号 |
22592285
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本川 雅英 広島大学, 病院, 病院助教 (90457268)
|
研究分担者 |
谷本 幸太郎 広島大学, 病院, 講師 (20322240)
丹根 一夫 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (30159032)
犬伏 俊博 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (30550941)
丹根 由起 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (50526241)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 歯科矯正学 |
研究概要 |
本年度は、ラットのOAモデルを使用したin vivo実験を行い、LIPUSが顎関節部OAに与える効果を明らかにすることを目的とする。 Aoyamaらが作製したOAモデルを使用し、持続的な大開口を1時間/日、20日間継続して毎日行い、顎関節部にOAを発症させた。6週齢ラットを使用して、以下の実験を行った。 ・ OAが進行中にあるモデルラット顎関節部に対するLIPUS照射の検討。 6週齢ラットに、クリップを用いた大開口を1時間/日、20日間行い、大開口の直後に一方側の顎関節部に30分間 LIPUSを照射し(過開口+ LIPUS 照射群)、反対側には照射を行わない(過開口のみの群)。なお、未処置のラットを対照群とした。その後、関節組織を摘出し、顎関節および下顎頭におけるIL-1βの発現分布について免疫組織学的検討を行った。その結果、対照群ではほとんど染色されないのに対し、過開口のみの群では静止層(線維層)と増殖層(軟骨層)の間にIL-1βの発現分布が確認された。一方、過開口+ LIPUS 照射群においては、IL-βの発現は境界部にわずかに認められるのみであった。 以上の結果より、顎関節OAモデルへのLIPUS照射は、OAの組織学的変化には影響を及ぼさないものの、線維層と軟骨層の境界領域における IL-1β発現を抑制し、軟骨基質の産生を促進することでOA進行の抑制に有効に働くことがin vitro同様in vivoにおいても証明された。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|