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2010 年度 実績報告書

小児造血幹細胞移植医療における小児歯科からの介入

研究課題

研究課題/領域番号 22592286
研究機関広島大学

研究代表者

吉村 剛  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50403530)

研究分担者 香西 克之  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (10178212)
角本 法子  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10508104)
坪井 文  広島大学, 病院, 病院助教 (50582384)
キーワード造血幹細胞移植 / 3DS / 口腔ケア / 粘膜炎
研究概要

小児造血幹細胞移植患児は著しい口腔粘膜の炎症を受けQOLが低下するばかりか,口腔常在菌による全身的感染症の危険性もある。また,口腔粘膜障害は疼痛により口腔清掃が困難になり,衛生状態の悪化をきたすことにより,症状が重篤化するケースが少なくない。そのため効果的な口腔ケア方法の確立が急務と言える。
今回,3DSを応用した口腔内除菌システムを試作し,実際の患児の口腔ケアに応用し,患児の唾液に含まれる細菌数を計測することで口腔内除菌効果を評価した。また,NIH作成の有害事象共通用語規準を改変した頬粘膜と歯肉の粘膜炎評価基準を作成し,3DS適応群と対照群の炎症状態を比較した。その結果,対照群の唾液中に含まれる細菌数はほとんど変化しなかったのに対し,3DS適応群では有意に細菌数の減少が認められた。また,対照群では粘膜状態にほとんど変化が認められなかったが,3DS適応群では粘膜炎が優位に改善した。
このことから,小児造血幹細胞移植患児への3DSを応用した口腔ケアの口腔内除菌効果と,粘膜炎の予防効果が示唆された。今後,さらに口腔内常在菌の除去が粘膜炎症を軽減させるメカニズムをin vivoの実験にて明らかにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 横紋筋肉腫治療のために造血幹細胞移植を行った患児の歯科治療と口腔管理2011

    • 著者名/発表者名
      坪井文, 海原康孝, 他
    • 雑誌名

      日本歯科医療福祉学会雑誌

      巻: 第15巻 ページ: 18-23

    • 査読あり
  • [学会発表] 小児のデンタルプラークより検出されるS.mutansの分布および性状の検討2010

    • 著者名/発表者名
      大原紫, 吉村剛, 香西克之
    • 学会等名
      平成22年度日本小児歯科学会秋季大会
    • 発表場所
      福島
    • 年月日
      2010-12-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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