研究課題
昨年度は舌筋の発生・分化過程におけるmiRNAの機能を明らかにする実験を行った。胎齢11~15日のマウスより舌を摘出し、RNAを分離・精製し、Real time PCR法を用いて、miR-1、24、133、181の面R蝋の発現量を測定した。胎齢11~15日のマウスより舌を摘出し、4%パラフォルムアルデヒドで固定し、Whole mountのmiRNA in situ hybridization法によりmiR-1の舌における分布を解析した。続いて凍結切片を作成し、miRNA in situ hybridization法を用いてmiR-1の筋組織内での分布を解析した。胎齢12~15日のマウスより舌を摘出し、器官培養を行った。培養液にMorpholinoOligonucleotideAnもisenseを添加した。培養終了後、骨格筋の分化マーカーである齪R-1、myogenin、muscle creatine kinase(MCK)の発現をReal-time PCR法より解析した。miR-133a、miR-199a3p、miR-199a5pは胎齢11,12,13日に大量に発現し、その後減少した。miR4、miR-24は発生の進行に伴って発現が増加し、胎齢13~15日に大量に発現していた。miR-181は胎齢11~15日で発現量が大きく変化しなかった。Whole mountのmiRNA in situ hybridization法によるとmiR-1は舌全体に分布していることが、凍結切片を用いたmiRNA in situ hybridization法によるとmiR-1は舌筋組織に分布していることが明らかになった。アンチセンスを添加して培養した舌においてはmiR-1の増加は抑制されていたが、MCK、Myogeninの増加は抑制されていなかった。以上の結果から、miR-1は舌筋細胞の分化に何らかの役割を果たしているが、C2C12培養筋芽細胞などとは異なった役割を果たしていることが示唆された。
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