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2010 年度 実績報告書

顎骨由来の骨髄間葉系幹細胞を利用した歯周組織再生療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22592313
研究機関広島大学

研究代表者

河口 浩之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10224750)

研究分担者 柴 秀樹  広島大学, 病院, 講師 (60260668)
藤田 剛  広島大学, 病院, 助教 (80379883)
内田 雄士  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40363080)
武田 克浩  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10452591)
キーワード骨髄間葉系幹細胞 / 歯周組織再生 / 再生医療
研究概要

安全で効果的、効率的な骨髄間葉系幹細胞移植による歯周組織再生法を確立するための基礎実験を手がけた。
まず、患者負担の軽減を図るために、腸骨より安全性が高く、歯科医師自ら採取可能な顎骨からの骨髄液採取法を検討した。ビーグル犬を用いての顎骨からの骨髄液採取では、採取する器具が顎骨にしっかり固定でき、陰圧で吸引することが重要であることがわかったため、穿刺ドリルとその径に合った穿刺器具を特別に開発した。これにより、顎骨から採取した骨髄液からの培養でシャーレに付着する細胞の確率が上がり、この細胞が多分可能をもっていることも確認でき、顎骨からの骨髄間葉系幹細胞の培養の可能性が示唆された。現在、移植実験で有効性の評価を行っているところである。
また、治療効果を高めるために、幹細胞の増殖・分化に効果的な歯根面の条件を検討した。種々の処理をした歯根面の間葉系幹細胞を培養し、その細胞接着の状態を組織学的に観察したが、いずれの場合も歯根面と細胞との接着は弱く、組織学的評価に至らなかった。今後は、リアルタイムPCR法で検討する。
同様に、治療効果を高めるために、幹細胞と歯周組織構成細胞との相互関係を検討した。幹細胞の培養上清を歯肉上皮細胞の培養液に加えると、歯肉上皮細胞の増殖能が低下した。幹細胞と歯周靭帯線維芽細胞との非接触での共培養では、歯周靭帯線維芽細胞のBMPの発現低下が認められ、移植幹細胞は周囲の歯周組織構成細胞に影響を及ぼしていることが明らかとなった。今後は、骨芽細胞、歯肉線維芽細胞との関係を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 骨髄液からの歯周組織再生2010

    • 著者名/発表者名
      河口浩之、柴秀樹、栗原英見
    • 雑誌名

      DENTAL DIAMIND

      巻: 35巻16号 ページ: 54-59

  • [学会発表] 新規歯周組織再生治療法の開発と課題2011

    • 著者名/発表者名
      栗原英見
    • 学会等名
      第10回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      東京都(招待講演)
    • 年月日
      2011-03-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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