研究課題
平成23年度の研究において国内歯学部の多くの大学ではプロフェッショナリズム教育をカリキュラムの単独科目として扱っていないことがわかった。そこで、平成24年は、23年度に続いてプロフェッショナリズム教育の議論と普及の場作りを目的として、国内の医学教育者、医療倫理関係者、歯科医学教育者を特別講師として招聘し、歯科医療人のプロフェッショナリズム教育に関するシンポジウムとワークショップを実施した。シンポジウムのタイトルと講演者名は次のとおり。1「医療人プロフェッショナリズムとその教育の世界的潮流」大西 弘高 (東京大学 医学教育国際協力研究センター 講師)2「哲学倫理学からみた医療人プロフェッショナリズム」 柳澤 有吾 (奈良女子大学 人文科学系研究院 教授)3「医療プロフェッショナリズム教育 ~理論と原則~」 宮田 靖志(北海道大学病院 卒後臨床研修センター 特任准教授)4「歯学教育における螺旋型プロフェッショナリズム教育のススメ」木尾 哲朗 (九州歯科大学 准教授)5「医療人プロフェッショナリズム教育は必要か」藤崎 和彦 (岐阜大学医学教育開発研究センター 教授)ワークショップのテーマは次のとおり。1「プロフェッショナリズムを考えよう」2「プロフェッショナリズムの教育は必要か」3「プロフェッショナリズムをどう教育するのか」4「なぜプロフェッショナリズムが問題となるのか」参加者アンケートによると、シンポジウムとワークショップはともに参加者のニーズに高く合致しており、参加者自身による発見を多かった。このような新しい歯学教育を学ぶ場として、継続的な実施を求める意見が多かったことから、今後も意見交換の場の重要性が示唆された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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九州歯会誌
巻: 第66巻第2号 ページ: 52-65
日本歯科医学教育学会雑誌
巻: 28(3) ページ: 140-141