研究課題/領域番号 |
22592343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
岸 光男 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (60295988)
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連携研究者 |
阿部 晶子 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90185992)
相澤 文恵 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (80216754)
南 健太郎 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (10364374)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | 舌清掃 / 舌苔 / 口臭 / プロフェッショナルケア / 歯周病原性細菌 |
研究概要 |
舌清掃習慣に関して、岩手県内でのアンケート調査ならびに国際比較のためのWeb調査を行った。その結果、舌清掃習慣の普及は岩手県内の地域差ならびに日本と中国の間で差が見られた(中国で普及程度が高かった)。舌清掃習慣を持つことには医療者からの情報提供の影響が大きいことが示唆されたため、彼らが舌清掃を勧める根拠となる研究成果が必要であると考えられた。 口中気体の揮発性硫黄化合物濃度を測定することで、歯周病罹患前の成人の歯垢中の歯周病原性細菌(特にPorphyromonas gingivalis)の定着が高い尤度比で予測することが可能であった。 我々が以前提唱した専門的舌清掃の継続的効果を検討するため、交叉研究を行った。その結果、専門的舌清掃の舌苔除去効果におけるセルフケアに対する優位性は、清掃3日後でも存在しいていた。 舌苔中と歯垢中のFusobacterium nucleatumの定量的関連をreal-time PCR法を用いて検討した。その結果舌苔と歯垢中のF. nucleatum量には正の量的関連が認められ、両者の間にF. nucleatumの循環があることが示唆された。 歯垢除去後の歯面の細菌量の変化を、舌清掃の有無により比較するため、歯周病健全成人を対象に交叉研究を行った。16S-rRNAをもとにしたreal-time PCR法によって総細菌数を定量した結果、歯垢中の総菌数は、3日後には両群とも歯垢除去前に比べて有意に少なかった。10日後、有意ではなかったが除去前との差は舌清掃群で大きかった。これにより、舌清掃が歯垢の再付着にある程度の影響を与えることが示唆された。
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