• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

人類進化モデルにおけるプロバイオテックスの効果

研究課題

研究課題/領域番号 22592350
研究機関鶴見大学

研究代表者

岡本 公彰  鶴見大学, 歯学部, 講師 (30116008)

研究分担者 野村 義明  鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587)
花田 信弘  鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
キーワード人類進化モデル / ピロシーケンス / 口腔細菌叢 / プロバイオテックス / 寿命 / 次世代シーケンサー / 口腔衛生状態 / チンパンジー
研究概要

チンパンジーはヒトと遺伝子が98.8%の相同性を示すにも関わらず、その寿命は約40年である。チンパンジーは歯を磨かないヒトモデルとして、口腔内細菌叢と口腔内状態、健康状態および寿命影響の関連を検討する絶好のモデルと考えられる。本研究は(1)チンパンジー口腔細菌叢のピロシーケンシング法による網羅的な解析(2)プロバイオテックス摂取による常在菌および病原菌変動の解析と口腔衛生状態の関連性(3)プロバイオテックス摂取の寿命への影響。以上の結果から、ヒトにおける口腔細菌叢の健康、寿命への影響を推定するモデルを作製することを目的とする。本年度の研究実施計画は(1)である。方法として、京都大学霊長類研究所で飼育されているチンパンジー(32歳メス)を健康管理の際、麻酔下で、滅菌された歯ブラシを用いてブラッシング歯垢を採取した。歯垢細菌DNAを抽出し、16S rRNA遺伝子のV6領域をPCR法にて増幅し、Roche454シーケンサーにて遺伝子配列を得た。遺伝子情報はThe Ribosomal Database Project Server等を用いて解析した。そ結果、19,331の16S rRNA遺伝子のV6領域のアンプリコンが得られた。これらのシーケンスをグルーピングすると280 OTUs(operational taxonomic unit)に分けることが出来た(3% cutoff)。分類の結果、最も多いphylumがFirmicutes(86.3%)で、次いでTM7(7.2%)、Synergistes(1.8%)であった。その他Fusobacteria、Actinobacteria、Bacteroidetes、Proteobacteriaのphylumが検出された。このことから、チンパンジー口腔からPyrosequencing法により未発表あるいは培養されない細菌が多数検出できた。本方法はT-RFLP法等よりも遥かに有用と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Opportunistic respiratory pathogens in oral cavity of elderly2010

    • 著者名/発表者名
      Tada A, Hanada N
    • 雑誌名

      FEMS Immunol.Med.Microbiolo.

      巻: 60(1) ページ: 1-17

    • 査読あり
  • [学会発表] Oral Status of Chimpanzees in Primate Research Institute Kyoto University2010

    • 著者名/発表者名
      Momoi Y., et al.
    • 学会等名
      58th Annual Meeting of JADR
    • 発表場所
      九州歯科大学
    • 年月日
      20101120-20101121

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi