研究課題/領域番号 |
22592350
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
岡本 公彰 鶴見大学, 歯学部, 講師 (30116008)
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研究分担者 |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 人類進化モデル / 口腔細菌叢 / チンパンジー / ピロシーケンス |
研究概要 |
チンパンジーは遺伝学的に最もヒトに近縁の動物で、人類進化モデルとしてその研究は多くの重要な情報を得ることが出来る。本課題ではチンパンジーの口腔細菌叢を網羅的に解析し、ヒト口腔衛生への寄与について考察することである。本年度はこの研究課題の最終年度であるが、1.ピロシーケンシング法により得られた新菌種の存在の可能性、および2.多量のVeillonella科の存在についてのデータの信憑性を確認するため、先ずう蝕と最も関連するミュータンスレンサ球菌群について、培養法により詳細に検討した。 その結果、我々が新菌種を提案したS. troglodytaeが4個体から(36%)およびS. dentirousetti が3個体から(27%)分離された。ヒトから分離されるS. mutansが1個体から(9%)分離されたが、S. sobrinus、およびモンキーから分離されるS. dawnei、S. macacaeは分離されなかった。このことから、チンパンジー口腔にはヒトあるいはチンパンジー程進化が進んでいないモンキーとは異なる固有の細菌群が存在することが本研究で判明し、報告した(印刷中)。細菌学的検索と同時に行われた、う蝕、歯周病などの口腔内診査の結果は極めて良好であったことから(Momoi et al.)、現在、S. troglodytaeはS. mutansと病原性が異なるのか、whole genome sequencingによる病原因子の遺伝子検索を行っている。また、Veillonella科の口腔環境への関与などについて、プロバイオテックス作用の中心となる乳酸産生等との関連を含め引続き検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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