研究課題/領域番号 |
22592354
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
長尾 由実子 久留米大学, 医学部, 准教授 (90227992)
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研究分担者 |
佐田 通夫 久留米大学, 医学部, 教授 (10162398)
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キーワード | 扁平苔癬 / C型肝炎ウイルス / インターフェロン / 口腔カンジダ症 / 歯科医師 / オーラルメディシン / アルブミン / 低アルブミン血症 |
研究概要 |
C型慢性肝疾患患者における口腔カンジダ症:肝疾患患者は、味覚障害、ドライマウス、扁平苔癬等の口腔粘膜疾患を随伴するだけでなく、口腔ケアが健常者よりも不良である。したがって、肝疾患患者にはOral medicine(オーラルメディシン)的なケアが必要となる。本研究では、インターフェロ(IFN)治療を完遂したC型慢性肝疾患患者14名について、スワブ法にて舌表面を擦過し、クロモアガーカンジダ培地を用いて塗抹培養を実施した。同一患者で、IFN治療前、治療後2週間、治療後3カ月、治療後6カ月、治療終了時、治療終了後6カ月と経時的に検体を採取し、カンジダ菌の培養を行い、その発現率や定量を検討した。対象患者14名のうち、舌表面からカンジダ菌が検出されたのは6名(42.9%)であった。IFN治療中に1度でもカンジダ菌が検出された患者は(7名)、全く検出されなかった患者(7名)に比べて、体重減少・粘膜病変の合併・外用ステロイド剤使用の3要因に有意差を示した。口腔カンジダ症発症者は、有意にアルブミン値が低値であった
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書通りに進行しており、問題ないと考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度(最終年度)は、口腔扁平苔癬患者と正常粘膜住民における肝疾患の有無、ウイルス感染率等についてコントロールスタディを行い、扁平苔癬発症者の多変量解析を実施する。また、C型肝炎ウイルス感染者において、扁平苔癬発病者と非発病者間におけるウイルス変異(HCVcore70/91、ISDR)について検討予定である。
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