平成22年度末まで、「九州・沖縄母子保健研究」の2歳時追跡調査を実施した。2歳時追跡調査では、質問調査票により、家庭内喫煙状況、食習慣、哺乳状況、間食摂取状況、歯科保健行動(歯磨き頻度、歯科医院受診状況、フッ化物応用状況)、排便の状況、アレルギー疾患及び感染症の既往、抗生物質使用状況、ワクチン接種状況等の情報を得た。1歳6ヶ月児健康診査時の歯科健診結果を母子健康手帳から質問調査票に転記頂くことで、早期乳歯齲蝕の情報を得た。2歳時追跡調査のデータベースを作成している。 22年7月より、3歳時追跡調査を開始した。3歳時追跡調査では、3歳時追跡調査では、家庭内喫煙状況、朝食摂取状況、睡眠、テレビ視聴時間、保育状況、歯科保健行動(歯磨き頻度、フッ化物使用状況、歯科受診状況)、噛む習慣、アレルギー疾患及び感染症の既往、抗生物質使用状況、ワクチン接種状況等、広範囲に子の情報を得る。3歳児健康診査時の歯科健診結果を母子健康手帳から質問調査票に転記頂くことで、乳歯齲蝕の情報を得る。また、3歳時追跡調査では、幼児用食事摂取頻度質問調査票を用い、幼児の栄養摂取状況の情報を得る。参加者には、子の栄養調査結果を返却している。 2歳時追跡調査のデータベースが完成し次第、妊娠中に実施したベースライン調査、4ヶ月時追跡調査、1歳時追跡調査のデータベースとリンケージを行い、早期乳歯齲蝕との関連を解析する。遺伝子多型解析のため、4ヶ月時追跡調査で得た遺伝子解析試料と過去の質問調査票のデータの連結可能匿名化を行う。環境要因と遺伝要因との交互作用を検討する。
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