研究課題/領域番号 |
22592355
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
田中 景子 福岡大学, 医学部, 講師 (40341432)
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研究分担者 |
三宅 吉博 福岡大学, 医学部, 准教授 (50330246)
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キーワード | 齲蝕 / 前向きコホート研究 / 社会医学 / 疫学 / 歯学 |
研究概要 |
平成19年度に出生前開始前向きコホート研究である「九州・沖縄母子保健研究」を開始し、1757名の妊婦がベースライン調査に参加した。平成19年度~23年度にかけて、順次、出生時追跡調査、4ヶ月時追跡調査、1歳時追跡調査、2歳時追跡調査、3歳時追跡調査、4歳時追跡調査を開始した。4ヶ月時追跡調査では、遺伝子解析試料(口腔粘膜細胞)と唾液検体(コチニン濃度測定用)の採取、母親の歯周ポケットを測定した。 平成23年度末まで、「九州・沖縄母子保健研究」の3歳時追跡調査を実施した。3歳時追跡調査では、質問調査票により、家庭内喫煙状況、保育状況、睡眠状況、テレビ視聴時間、運動習慣、食事習慣、哺乳状況、歯科保健行動(歯磨き頻度、フッ化物応用、歯科医院受診状況等)、排便の状況、アレルギー疾患および感染症の既往、ワクチン接種状況、社会生活能力に関する情報を得た。また、3歳時健康診査時の歯科健診結果を、母子手帳から質問調査票に転記頂くことで、乳歯齲蝕の情報を得た。3歳時追跡調査のデータベースを作成している。また、幼児版食事摂取頻度調査票を用いて、対象幼児の栄養摂取状況の情報を得た。参加者には、子の栄養摂取状況に関する調査結果を返却した。 平成23年7月より、4歳時追跡調査を開始した。4歳時追跡調査では、質問調査票により、家庭内喫煙状況、保育状況、睡眠状況、テレビ視聴時間、運動習慣、食事習慣、哺乳状況、歯科保健行動(歯磨き頻度、フッ化物応用、歯科医院受診状況)、排便の状況、アレルギー疾患および感染症の既往等、広範囲に子の情報を得ている。4歳時追跡調査でも、幼児版食事摂取頻度調査票を用いて、対象幼児の栄養摂取状況の情報を得ており、参加者には、子の栄養摂取状況に関する調査結果を返却している。遺伝子多型解析に先立ち、文献レビューを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、平成23年度には3歳時追跡調査を実施し、順調に情報収集は進んでいる。また、遺伝子多型解析のための文献レビューも実施しており、当初の計画通りの進展である。
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今後の研究の推進方策 |
3歳時追跡調査のデータベースが完成し次第、妊娠中に実施したベースライン調査、4ヶ月時追跡調査、1歳時追跡調査及び2歳時追跡調査のデータベースとリンケージを行い、乳歯齲蝕と出生前後の各種リスク要因の統計解析を実施する。遺伝子多型解析を実施し、環境要因と遺伝要因との交互作用を検討する。4歳時追跡調査を実施する。
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