平成19年度に前向きコホート研究である「九州・沖縄母子保健研究」を開始し、1757名の妊婦がベースライン調査に参加した。順次、出生時、4ヶ月時、1歳時、2歳時、3歳時、4歳時、5歳時追跡調査を開始した。4ヶ月時調査では、母子の遺伝子解析試料を採取した。本コホートは、追跡率が高く、質の高いエビデンスを創出できる。「九州・沖縄母子保健研究」のデータを活用した解析では、能動喫煙及び唾液中コチニン濃度と母親の歯周病有症率との間には有意な正の関連を認めた。またVDRSNPrs731236のGG遺伝子型で有意に歯周病のリスクが高まった。今後、乳歯齲蝕に関する解析を進める。
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