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2012 年度 実績報告書

臨地実習指導者のキャリアアップに向けた看護継続教育支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592362
研究機関千葉大学

研究代表者

中山 登志子  千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)

研究分担者 舟島 なをみ  千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード臨地実習指導者 / キャリア発達 / 看護継続教育 / 教育ニード / 学習ニード
研究概要

平成24年度は、平成23年度に作成した臨地実習指導者の「教育ニードアセスメントツール」および「学習ニードアセスメントツール」の信頼性・妥当性検証に向け、全国の143病院に就業する実習指導者1,309名を対象に郵送法による質問紙調査を実施した。質問紙回収数は753(回収率57.5%)であった。このデータを分析し、臨地実習指導者のキャリアアップに向けた看護継続教育支援システムに不可欠な以下の1.2.に示す2種類のアセスメントツールを開発した。
1.「教育ニードアセスメントツール―実習指導者用―」の信頼性・妥当性の検証:有効回答726を分析対象とした。クロンバックα信頼性係数と総得点の相関係数の算出、因子分析を行い、尺度が内的整合性と安定性による信頼性、構成概念妥当性を概ね確保していることを確認した。
2.「学習ニードアセスメントツール―実習指導者用―」の信頼性・妥当性の検証:有効回答698を分析対象とした。クロンバックα信頼性係数と総得点の相関係数を算出し、尺度が内的整合性と安定性による信頼性とともに、既知グループ技法による構成概念妥当性を確保していることを確認した。
3.臨地実習指導者が直面する問題を網羅するカテゴリシステムの開発:臨地実習指導者がどのような問題に直面しているのかを問う自由回答式質問に回答した558名の記述をBerelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析した。558名の記述は785記録単位、558文脈単位に分割できた。このうち、実習指導者自身の問題として明確に記述された401記録単位の基礎分析を終了した。
4.研究成果の公表:開発を目ざす尺度「教育ニードアセスメントツール―実習指導者用―」の基盤となる「実習指導者のロールモデル行動」を看護学系学会に発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度は、尺度の完成に向けたデータ分析および臨地実習指導者が直面する問題の質的帰納的解明を計画していた。計画通り、実習指導者の学習ニードおよび教育ニードを測定する両アセスメントツールを開発し、現在、実習指導者が直面する問題を明らかにするため基礎分析を終了し、本分析に向けて準備を整えた。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、まず、本分析を実施し、臨地実習指導者が直面する問題を網羅するカテゴリシステムを開発する。その後、問題の種類と教育ニード・学習ニードの関連を統計学的に解明し、その結果を反映した教育プログラム事例の提示と立案方法の文章化を行い、それらをシステムとして統合する。
なお、研究計画の変更や研究遂行上の問題点等は、現在、生じていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 実習指導者のロールモデル行動

    • 著者名/発表者名
      中山登志子
    • 学会等名
      第43回日本看護学会-看護総合-
    • 発表場所
      静岡県コンベンションセンターグランシップ(静岡県)

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公開日: 2014-07-24  

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