研究課題/領域番号 |
22592363
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 教授 (60198124)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307)
紺家 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20303282)
大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (30303291)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 皮膚熱傷創 / あかしあ蜂蜜 / エストロゲン / 加齢 / 皮膚全層欠損創 / ハイドロコロイドドレッシンング材 / アルゴンガス / プラズマ |
研究概要 |
1)あかしあ蜂蜜の皮膚熱傷創の炎症期における効果を検討した.皮膚に100℃に熱した分銅を当て熱傷創を作製後,あかしあ蜂蜜を塗布して創の拡大が防止できるかを,炎症期の4日間検討した.未処置,スルファジアジン銀塗布,マヌカ蜂蜜塗布の群と比較した.創面積の拡大阻止,創周囲の細胞の壊死やアポトーシスのへの変化の阻止,好中球の増加の阻止,共に,明確な群間の有意差は無く,あかしあ蜂蜜が熱傷創の炎症期を抑制する効果はほぼ無いことが明らかになった. 2)昨年度,行った加齢とエストロゲンが皮膚全層欠損創におよぼす効果の検討のうち,創組織中と血液中のTNF-αの追加測定を行った.創傷治癒が促進しても,TNF-α値がエストロゲンによって有意に減少することが無いことが判明した.他の研究結果と異なるので,加齢の影響があると思われ,エストロゲンの創傷治癒への効果をさらに検討して行く結果となった. 3)皮膚全層欠損創の治癒過程で,炎症期に日本産蜂蜜のみを塗布し,その後の増殖期にハイドロコロイドドレッシンング材のみで被覆して,創傷治癒が促進するか検討した.蜂蜜の塗布で炎症期の初期で創面積は縮小したが,後期にやや増加し,その後ハイドロコロイドドレッシンング材のみに変更した後に,徐々に面積の縮小が起こった.しかし,この面積縮小は予想よりも緩やかであり,創傷治癒の全過程をハイドロコロイドドレッシンング材で被覆した創傷の治癒とほぼ同じ治癒期間となった.蜂蜜の創収縮効果を持続させるための良い方法をさらに探索する必要がある.論文を執筆中である. 4)アルゴンガスに高電圧をかけて発生する低温プラズマの皮膚全層欠損創への照射の効果を検討した.プラズマ照射は創傷治癒過程を促進することが判明した.無照射よりも,2日ぐらい早期に創は瘢痕治癒した.プラズマの臨床応用の可能性を示すことができた. 1,2,4)は論文投稿中である.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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