当該年度に実施した研究の成果について、申請者はこれまでにMiyajima式腹部圧迫法の開発を行ってきた。miyajima式腹部圧迫法の臨床応用のために臨床試験の方法に則り、4段階の研究段階を計画している。 申請者はすでにPhaseIを終了し、本研究課題では、Phase IIを行った。臨床効果の検討(効力/安全性)を評価し、適切な疾病状態にある限られた便秘患者において、Miyajima式腹部圧迫法の有効性と安全性を検討し、適応疾患、用法・用量の妥当性など、Phase IIIに進むための情報を収集することが目的であった。 この目的を達成するために、申請時の研究実施計画に則り、実施した。研究遂行にあたり、共同研究者の退職、申請者の勤務地変更などがあり、実験場所、人的環境の変化により、実験補助者の教育、実験室の確保、被験者の確保に困難を生じ、やむを得ず、研究遂行期間を延長した。 研究体制の調整後、当初計画通り、開発者の施行するMiyajima式腹部圧迫法の有効性と安全性について評価を行った。その結果、Phase II段階での安全性と有効性が担保された。 その成果の一部は第33回日本看護科学学会学術集会において「Miyajima式腹部圧迫法の臨床応用-便秘患者の安全性評価-」「Miyajima式腹部圧迫法の安全性評価-泌尿器科解剖学的見地からの考察-」、第38回一般社団法人日本看護研究学会学術集会にて「Miyajima式腹部圧迫法の便秘者の安全性評価-臨床適応範囲の拡大-」として公表した。また、当初研究計画通り、英文誌に投稿中である。
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