研究課題/領域番号 |
22592373
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
松田 明子 鳥取大学, 医学部, 講師 (00346347)
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研究分担者 |
長谷川 純一 鳥取大学, 医学部, 教授 (60189529)
三浦 典正 鳥取大学, 医学部, 准教授 (30325005)
宮脇 美保子 慶応義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10263493)
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キーワード | 臨床薬理学 / 看護教育学 / 服薬管理 / 看護実践能力 |
研究概要 |
1)安全な服薬管理を実践するための投薬プロセスの安全性評価した。 RA患者の投薬プロセス(「準備」、「アセスメント」、「実施」、「評価」)に沿って作業工程を作成し、その各行為の安全性を評価した。今後、活用方法について検討する。 2)薬効評価や薬物相互作用の視点から嗜好品・食品に関する観察の視点を検討した。 有害作用のある喫煙と身体・精神に及ぼす影響について、文献検討を行い、プログラムに使用する事例を作成し、薬効評価や薬物相互作用の視点から評価項目を検討した。 3)臨床薬理学分野の知識習得および施設見学 症状コントロールの視点を学ぶ目的で症状評価と薬物管理について講師を招聘した。講師は外国人研究者のジュリー・ポール、所属機関はオーストラリアのパンクシア州の緩和ケアサービスのセンター長であり、緩和ケアのナースプラクテショナーである。オーストラリアの毒物管理ではナースプラクテショナーが処方等の取り扱いができる。現在日本では、ナースプラクテショナーという職種はなく、その意義などが議論されている。今後、症状コントロールと薬物管理や薬効評価の観点で看護師の能力にあった役割範囲の明確化が課題であると考える。これらの観点からも看護基礎教育における臨床薬理学分野の教育の充実や教授方法の検討が重要であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、服薬管理における臨床薬理学分野の看護実践能力向上をめざした教育プログラム開発である。新カリキュラムに伴い、看護基礎教育に焦点をあて服薬管理における臨床薬理学分野の教育プログラムの開発を行う方向で進めている。24年度は、19-21年度の研究成果や22-23年度の成果をもとに、看護基礎教育の低学年を対象にし、食や嗜好品に関心を寄せる教育内容を検討する予定である。また薬の効果に影響を与える喫煙やその他の嗜好品について服薬管理の視点から検討する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
新カリキュラムに伴い、看護基礎教育に焦点をあて服薬管理における臨床薬理学分野の教育プログラムの開発を行う方向で進めている。24年度は、教育介入を学生対象に行う予定であるため、研究デザインを検討し、行う予定である。また、25年度は、これまでの結果を基に服薬管理における臨床薬理学分野の看護実践能力向上をめざした教育プログラムを構築していく予定である。
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