研究課題/領域番号 |
22592388
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
古賀 節子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20341547)
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研究分担者 |
志自岐 康子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (60259140)
石川 陽子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
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キーワード | 看護教育 / 看護師の自律性 |
研究概要 |
本研究は、日本の看護師が、看護学基礎教育を受けた後、臨床でどのように「看護師としての自律性」を発揮しているのか、新人時代からの経時的変化を(横断的調査で)追いながら、いわば、看護師としての社会化過程を、特に受けた教育課程との関連から解明しようとするものである。今回は、これまで調査した日本の「臨床看護師の自律性」の実態とその関連要因をもとに、(1)日本で看護学基礎教育を受けた後米国で上級資格を得て活躍しているJapanese Advanced Practice Nursesの自律性について上記調査と同様の質問紙による実態調査を行い、(2)彼らが考える「看護師の自律性」をインタビュー調査により質的に検討することで、日本の看護管理・看護教育への示唆を得ることを目的としている。平成23年度は、平成22年度に引き続きsnowballサンプリングにて質問紙調査の対象者とインタビュー調査の対象者である米国在住日本人看護師の開拓に努めた。その結果、これまで合計20名の米国に在住し米国内に勤務する日本人看護師へAir Mailにて質問紙調査を実施した。また、米国在住日本人上級看護師(Advanced Practice Nurses)合計6名へ質的記述研究(インタビュー調査)を実施した。さらに、Nurse Practitioner教育課程およびClinical Nurse Specialist教育課程をもつ米国大学院におけるAdvanced Practice Nurses看護学教育課程実態調査を行い、現在、日本の教育制度と比較分析中。平成24年度前半はさらに対象者開拓に努め、質問紙調査とインタビュー本調査を継続実施し、後半は調査結果の分析と本研究の総括を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
米国大学院におけるAPN看護学教育課程実態調査は実施できた。しかし、snowballサンプリングによる対象者開拓目標を、(1)質問紙調査の対象者30名、(2)インタビュー調査の対象者(米国5名+日本国内10名)15名としていたが、いずれも約1/3が目標未達成。
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今後の研究の推進方策 |
Japanese Advanced Practice Nursesof Americaのグループ主催者を通じての再依頼を始めとして、許諾の得られた米国在住日本人が管理するブログの掲示板などを通じて、米国在住日本人看護師の新規開拓を目指す。
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