研究課題/領域番号 |
22592391
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
両羽 美穂子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10326118)
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研究分担者 |
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40228424)
小西 美智子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (20161961)
百武 真理子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (50614301)
鈴木 里美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (00448698)
西園 民子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (50587201)
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キーワード | 看護専門職 / マネジメント能力 / 生涯学習支援 / 学士課程教育 |
研究概要 |
本研究は、看護専門職としての看護実践の主柱となるマネジメント能力に焦点を当てた機能看護学を基盤に、新任期から中堅期までの看護専門職者に必要なマネジメント能力の開発・発展過程を明らかにし、看護実践現場と大学との協働による生涯学習支援プログラムを開発することが目的である。 23年度は22年度のアンケート調査の集計結果と面接調査の分析結果から、次の3点を明らかにした。(1)看護実践経験より引き出された知識・技術を確認した。(2)学士課程卒業後のマネジメント能力の発揮状況および発展過程を確認した。(3)本学卒業者と他大学卒業者を比較検討し、機能看護学を基礎教育としてベースにおいたマネジメント能力の発揮の特徴と現行の生涯学習支援の問題を明らかにした。また、現任教育についても各施設より資料を収集し、マネジメント能力の育成に向けた取り組みの現状を確認した。効果的な生涯学習支援の方法については、看護実践現場と大学が協働して行っているWork Based Learning(以下、WBLとする)コースをもつ英国の大学において情報収集した。WBLでは、看護実践現場に生じている組織的な課題を解決するために必要な学習計画を立て、課題解決のためのプロジェクトを計画し組織的な課題解決に向けて看護実践現場と大学が協働して学習支援を行っていることがわかった。具体的な日々の学習方法としては、実践経験を振り返り理論的根拠をもって実践を意味づける作業を行っている。これらを基に、本研究では日本における生涯学習支援の方法としての可能性を検討している段階である。研究の成果の一部については、国内の関係する学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
英国での情報収集先との調整が遅れたため、生涯学習支援プログラムの検討が予定よりも遅くなった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は看護実践現場と生涯学習支援プログラムの検討を進め、試行的に取り組む。看護実践現場とは日常的に実習や共同研究等を通じて関係性をもっている。本研究の方法論は、共同研究者である教授陣よりスーパーバイズを得て推進していく予定である。
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