研究課題/領域番号 |
22592391
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
両羽 美穂子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10326118)
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研究分担者 |
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40228424)
小西 美智子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (20161961)
鈴木 里美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (00448698)
西園 民子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (50587201)
百武 真理子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (50614301)
田辺 満子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60572873)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 看護専門職 / マネジメント能力 / 生涯学習支援 / 学士課程教育 |
研究概要 |
本研究は、看護専門職としての看護実践の主柱となるマネジメント能力に焦点を当てた機能看護学を基盤に、新任期から中堅期までの看護専門職者に必要なマネジメント能力の開発・発展過程を明らかにし、看護実践現場と大学との協働による生涯学習支援プログラムを開発することが目的である。 24年度は、これまで明らかにしてきた学士課程卒業者の看護実践におけるマネジメント能力の発揮状況および発展過程からマネジメント能力の開発・発展を目指した生涯学習支援のあり方を検討し、看護実践現場と大学との協働による生涯学習支援プログラムを考案し、試行の準備を進めた。 生涯学習支援として、日々のカンファレンスと定期的な事例検討会を実施し、日々の振り返りからマネジメントの視点を広げ、学びの定着を促す。大学教員は、新任期および中堅期の学びを促進するメンターとなる看護師を対象に研修会を行い、事例検討会で出てきた困難事例等を素材に、マネジメントの視点での課題達成方法について検討する機会をもち、メンターとしての役割遂行できる能力を育成する。このような取り組みを現任教育プログラムとリンクさせて、生涯学習支援プログラムとするために、看護管理部門管理者、看護実践現場で教育的役割を担う師長およびメンター候補者と検討会を定期的に開催した。検討過程において、看護実践におけるマネジメント能力に関する具体的内容の共有を行い、組織として目指す看護師像と照合し、施設として必要なマネジメント能力を確認した。また、生涯学習支援として日々の看護実践を振り返り、看護実践経験から学びを引き出す理論的基盤として経験学習理論やWork Based Learningを活用するため、これらの学習も検討会メンバーで行った。これらの理論を基に日々の実践の振り返りの内容やメンターの役割等について検討を重ね、生涯学習支援プログラムの施行に向けて準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成22年から本研究に着手し、これまで学士課程卒業者を対象に、看護実践において発揮しているマネジメント能力および発展状況を明らかにするための調査を行い、基礎教育において強化すべき能力や看護実践経験を積み重ね発展させていく能力など、マネジメント能力の開発・発展のための生涯学習支援のあり方について検討してきた。また、看護実践現場が必要としているマネジメント能力についても現任教育プログラム等の資料を基に明らかにした。24年度は、これらの調査結果を基礎資料として、研究フィールドとなる現地看護職者と看護実践におけるマネジメント能力の開発・発展を目指す生涯学習支援について検討することができた。研究過程は、研究計画に基づいて進めているが、研究対象となる現地看護職者と協働して進めていく段階で、現地との調整に時間がかかり開始が遅れた。調整後は定期的に検討会を進めていくことができており、当初の計画よりやや遅れたペースであるが、進捗は概ね良好である。
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今後の研究の推進方策 |
研究フィールドとなる施設との調整が終了し、研究目的を合意して進めている段階である。今後の計画についても共有しており、計画に沿って進めていくことで研究を遂行できると考えている。
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