研究課題/領域番号 |
22592401
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
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研究分担者 |
重松 豊美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (50315321)
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
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キーワード | 新卒看護師 / 病棟社会化 / 状況論的アプローチ / ストラテジー |
研究概要 |
本研究は、新卒看護師が病棟へ社会化すること(病棟社会化)を促す病棟で使えるストラテジーの開発を目的としている。平成22年度は、国内外の新卒看護師の卒後研修実態調査と病棟社会化ストラテジーVer.1の作成を目標とした。 状況論的アプローチに関しては国内外を対象として広範な文献検討を実施した。さらに、国内で卒後研修に取り組んでいる9病院の病棟師長あるいは教育担当者10名に対して、半構造化インタビューを実施した。インタビュー内容の逐語録を作成し、質的記述的に分析した。その結果、新卒看護師の病棟社会化を促進するために、全ての病院でプリセプター制が実施されていること、プリセプターを指導する看護師を配置していることが明らかとなった。さらに病棟師長・教育担当者は、新卒看護師にも役割を与えること。出来ないことを容認すること、出来たことを認め褒めることなどの直接的な指導とともに、新卒看護師を指導する看護師への支援を積極的に行っていた。 国外での調査として、アメリカの2ヶ所の病院で、プリセプター、教育担当者、臨床研修コーディネーターなど5名に国内と同様の半構造化インタビューを実施した。さらに卒後研修プログラム(Nurse Residency Program)の作成に携わった大学教授3名にインタビューを行った。卒後研修形態は病院によって違いはあるものの、クリティカルシンキング、エビデンスに基づく実践が重視されていた。また病棟社会化を円滑に行うためにステージ毎のオリエンテーションが作成されていた。これらの結果を基に病棟社会化ストラテジーVer.1を作成し、今年度に発表を予定している。
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