研究課題/領域番号 |
22592408
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
山本 美紀 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70316313)
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研究分担者 |
山口 佳子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (80316314)
吉田 理恵 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 助教 (70326601)
休波 茂子 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (90274745)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | リスク感性 / 新人看護師 / 医療安全 |
研究概要 |
本年度は、新人看護師のリスク感性自己診断表作成のために、昨年度に引き続きリスクマネージャーへの調査の継続と、診断表の項目および診断指標の作成を行った。 リスクマネージャーに対する調査結果は、質的帰納的に分析した。その内容を研究者らが作成した臨床看護場面(DVD映像)を見た新人看護師が、リスク知覚、リスク予測、リスク回避というプロセスに沿って回答できるように「リスク感性自己診断表」の項目および診断基準として作成した。診断表の項目の妥当性と診断基準について、専門家よりスーパーバイズを受け修正し、予備調査版の作成をした。今後は、新人看護師数名を対象に、予備調査版について、パイロットスタディを実施する予定である。 さらに、リスクマネージャーへのインタビュー調査(対象者5名)から、リスクマネージャーが認識している新人看護師のリスク感性を質的に分析した。その結果、リスクマネージャーが認識する新人看護師のリスク感性として、24のサブカテゴリーから5つのカテゴリーが抽出された。医療安全教育として、【リスク知覚に至るまでの傾向】や【失敗に対する自己防衛】、【看護行為に対する行動傾向】といった新人看護師の認知行動特性を理解し、【失敗からの学び】ができ、【リスクの気づきへの期待】を持って新人看護師に関わっていくことが必要であることが明らかとなった。 上記の分析から、新人看護師は、新人だから見えていないもの、わからないことがあることに気づくことこそがリスク感性を高めることに繋がると、リスクマネージャーは認識していた。本研究において、新人看護師が起こしやすいアクシデント場面を見て、自分がどれだけリスクに気づけるのか(気づけないのか)を自己評価することが、リスク感性を高め、医療安全教育に役立つものとなると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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