研究概要 |
ハンドマッサージを含め,身体各部へのマッサージの生体反応やリラクセーション反応に関する研究についての文献検討を引き続き行った。さらに緩和ケアに関する研究についての文献検討を実施しそして,マッサージによる生理心理学的効果のみならず,寄添うことや手と手が触れ合うことでの効果があり,緩和ケアのひとつとしてマッサージは患者のニーズが高かく,ハンドマッサージの自律神経及び心理面への影響を科学的に実証する本研究の意義についてさらにディスカッションを進めることができた。 また,自律神経活動の指標のひとつである末梢循環動態の評価について若年健康男性を対象にして検討した結果をふまえ,対象とする患者の身体面への負担を最小限にし,充分なデータをえることのできるプロトコールを明らかにした。この結果をふまえ,臨地での患者を対象とした実験実施計画を最終調整し,茨城キリスト教大学倫理審査委員会の承認を得た。2011年3月11日に起こった東日本大震災により一時中断していた協力病院との再調整を進めたが,予定していた病院の震災による影響が大きく,協力を得ることが困難となった。そこで,他の病院との交渉を進め,協力病院を確保し,病院の倫理審査委員会の審査結果を待っている。この結果を待つ間に,看護部との具体的な打合せを進めてきた。 病院の倫理審査委員会の承認が得られ次第,実験を開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
震災の影響からほとんどのことが通常に回復し,研究遂行の目処がたったので,まずは計画どおりに研究を遂行する予定である。また,期間内に2つの実験プロトコールを計画していたので,1つ目の実験が軌道に乗った時点で,速やかに2つめの実験を遂行していく準備を始める予定である。
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