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2013 年度 実績報告書

入院患者の苦痛に対するハンドマッサージによるリラクセーション効果の科学的実証

研究課題

研究課題/領域番号 22592410
研究機関茨城キリスト教大学

研究代表者

佐藤 都也子  茨城キリスト教大学, 看護学部, 准教授 (30321136)

研究分担者 山本 眞千子  茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (20295380)
河野 かおり  茨城キリスト教大学, 看護学部, 助教 (60619625)
金子 健太郎  茨城キリスト教大学, 看護学部, 助教 (40714358)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードハンドマッサージ / リラクセーション / 緩和ケア / 生理心理学的評価 / 実証研究
研究概要

ハンドマッサージを含め,身体各部へのマッサージの生体反応やリラクセーション反応に関する研究,及び緩和ケア,手術患者の不安とそのケアに関する研究について,文献検討を引き続き行い,それぞれディスカッションを進めることができた。特に緩和ケアを必要とする患者は,心理学的・生理学的のみならず社会学的にもさまざまな問題を有しており,これらの問題解決のきっかけとして,リラクセーションを促すケアは期待できると考えられた。
本年度は,所属する茨城キリスト教大学倫理審査委員会,及び協力病院の倫理審査委員会の承認を得て,緩和ケアを必要としている入院患者におけるハンドマッサージの自律神経及び心理面への影響を科学的に実証し,そのリラクセーション効果を明らかにするための実験を行った。
その結果,緩和ケアを受けている患者へのハンドマッサージ法は,全身循環に負担をかけることなく,副交感神経活動を賦活化し,交感神経活動を抑制する可能性があることが示唆された。そしてマッサージを実施した手だけでなく,足部の皮膚表面温度の上昇から,全身の循環が改善される効果が期待できることが示唆された。また心理学的には,リラクゼーション効果が得られ,「頭がすっきりした感じ」などの適度な覚醒感を促す可能性が示唆された。そしてインタビューからは,「最大の苦痛を経験し,諦めるしかないと思ってきたが,少し気持ちが楽になった。」などの生きる意欲の向上を促すきっかけが得られた可能性が示唆された。さらに患者の心身の苦痛が緩和することで,患者家族の心理的負担が軽減する可能性が考えられた。
今後,患者とその家族をひとつの単位として,ハンドマッサージの生理心理学的効果がさらに社会学的にもどのような効果が得られるかについて注目した研究課題にも気づくことができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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