研究課題/領域番号 |
22592411
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小原 泉 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (80266642)
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研究分担者 |
本田 芳香 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80307123)
是恒 之宏 国立病院機構大阪医療センター, 臨床研究センター, センター長 (50243217)
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キーワード | 看護学 / 臨床研究コーディネーター / 被験者ケア |
研究概要 |
臨床研究コーディネーター(以下、CRC)による被験者ケアの構造を明らかにするため、グラウンデットセオリーアプローチを用いて、14名のCRCよりインタビューガイドを用いた半構造化面接あるいは参加観察によってデータを収集した。継続分析を行った結果、仮カテゴリーとして「関わる人たちの納得をつくりだす」「有害事象の把握にとどまらない」「診察前に何もかもお膳立てをする」「ケアの隙間をうめる」「患者のセルフマネジメント力を高める」「家族の力を引き出す」「患者の生活と治験実施計画書のどちらも大切にする」「ケアの継続性を図る」等が抽出された。 これらの仮カテゴリーは、CRCによる被験者ケアにおいて特徴的である可能性があり、CRCによる被験者ケアは、患者に関わる他職種に対するコーディネートや研究実施計画書の遵守との兼ね合いに関連したコーディネートなしには形作られないことが示唆された。また、仮カテゴリーを個々の被験者に対するケアの時間経過にしたがって分析すると、被験者に対する直接的なケアは、患者との関係を形成する段階、患者のセルフマネジメント力を高める段階、患者のセルフマネジメントを見守る段階というようなプロセスがあることが示唆された。今後は、納得をつくりだす度合い、有害事象以外のことの把握の度合い、お膳立ての度合い、ケアの隙間の度合い、患者のセルフマネジメント力の度合い、家族の力の度合いなどのプロパティとディメンションを用いてさらに継続比較分析を行い、CRCによる被験者ケアの構造をさらに明らかにする必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集はおおむね順調に進展しているが、データ分析に時間を要しており、カテゴリーの確定に至っていないため。
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今後の研究の推進方策 |
理論的サンプリングと継続比較分析を効果的に進めるために、平成23年度に収集したデータ分析を早急に完了させた後にデータ収集を追加する。データ分析を効率よく進め早急に完了させるための方策として、他の業務を調整し、データ分析を行う時間を短時間でも毎日確保する。
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