研究課題/領域番号 |
22592411
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小原 泉 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (80266642)
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研究分担者 |
是恒 之宏 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (50243217)
本田 芳香 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80307123)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 看護学 / 臨床研究コーディネーター / 被験者ケア |
研究概要 |
臨床研究コーディネーター(以下、CRC)による被験者ケアの構造を明らかにする目的で、グラウンデットセオリーアプローチを用いた研究を行った。計26名のCRCから半構造化面接あるいは参加観察によるデータが得られた。 継続比較分析を行った結果、被験者ケアのカテゴリーとして「関わる人たちの納得をつくりだす」「有害事象の把握にとどまらない」「診察前に何もかもお膳立てをする」「ケアの隙間をうめる」「患者のセルフマネジメント力を高める」「家族の力を引き出す」「患者の生活と研究計画書のどちらも大切にする」「ケアの継続性を図る」が抽出された。被験者に対するケアには、患者との関係を形成する段階、患者のセルフマネジメント力を高める段階、患者のセルフマネジメントを見守る段階というプロセスが認められた。 この結果から、CRCによる被験者ケアは被験者や家族のもてる力を引き出し成長を助けるというケアの本質をふまえていること、CRCが被験者に関わる他職種や臨床研究の依頼者に対して高いコーディネート力を発揮していること、被験者の生活の尊重と研究計画書の遵守の間で倫理的ジレンマが生じる可能性がある状況でCRCが双方に折り合いをつけ最善の選択をしていることが考察された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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